キッズケータイ

NTTドコモ キッズケータイ

NTTドコモの「キッズケータイ」は、主に小中学生を対象とした子供向けの携帯電話ブランドです。このブランドは、子供の安全と保護を最優先に考えた設計が特徴で、GPSによる位置情報把握や緊急時の防犯ブザーなどの機能が搭載されています。本記事では、キッズケータイの概要から、派生モデルであるスマートフォン for ジュニア、端末情報、料金プラン、商標問題、そして関連情報について詳しく解説します。

概要

キッズケータイは、2006年に最初の対応端末である「SA800i」が発売されました。この端末は、GPS測位機能やアラーム、緊急発呼連動型防犯ブザーを搭載しており、ドコモ初のローティーン層向け端末として注目を集めました。また、位置確認サービス「イマドコサーチ」に対応し、保護者が子供の居場所を把握できる点も大きな特徴です。デザインは、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が手がけており、これまでに発売されたすべての端末が彼のデザインによるものです。

最新モデルでは、2020年に発売された「SH-03M」が、キッズケータイとして初めてXiとFOMAのデュアルモードに対応し、VoLTEもサポート。2023年には「KY-41C」が登場し、初のカメラ機能と+メッセージ（キッズケータイ用の機能制限版）が搭載されるなど、進化を続けています。

スマートフォン for ジュニア

「スマートフォン for ジュニア」は、小学校高学年から中学1年生を主なターゲットとしたスマートフォンです。こちらもFOMAとXiのデュアルモードに対応しており、既存の端末をベースに、spモードフィルタや電話帳・メール利用制限が設けられています。Googleアカウントは利用しないため、Google Playやdマーケットは利用できません。2機種が発売されましたが、2代目となる「スマートフォン for ジュニア2 SH-03F」を最後に、新規機種の開発は終了し、生産も終了しています。

端末

キッズケータイ

SA800i（三洋電機） - 2006年3月4日発売
F801i（富士通） - 2007年12月20日発売
F-05A（富士通） - 2009年2月1日発売
HW-02C（華為技術日本） - 2011年9月28日発売
HW-01D（華為技術日本） - 2012年9月5日発売
HW-01G（華為技術日本） - 2014年11月7日発売
F-03J（富士通コネクテッドテクノロジーズ(現・FCNT)） - 2017年3月3日発売
SH-03M（シャープ） - 2020年1月17日発売
KY-41C（京セラ） - 2023年2月24日発売

スマートフォン for ジュニア

SH-05E（シャープ） - 2013年2月1日発売
SH-03F（シャープ） - 2014年2月1日発売

料金プラン

キッズケータイプラス

2016年11月1日に「キッズケータイプラス」という名称で、キッズケータイ専用の料金プランが設定されました。このプランは、「カケホーダイプラン」または「カケホーダイライトプラン」および「パケットパック」を契約している代表回線に紐づけられ、シェアグループとして登録された12歳以下の子供1人につき1回線のみ契約可能でした。13歳以上になると継続不可となる制限がありました。通話料はファミリー割引グループ内の通話が無料となり、それ以外は所定の料金がかかります。2年定期契約を選ぶと解約金が発生しますが、定期契約満了後は解約金がかからなくなります。このプランは、後述する「キッズケータイプラン(FOMA)」の開始に伴い、2019年5月31日に新規受付が終了しました。

キッズケータイプラン(FOMA)

2019年6月1日に「キッズケータイプラス」に替わる料金プランとして「キッズケータイプラン(FOMA)」が設定されました。料金体系は「キッズケータイプラス」と同様ですが、契約条件が変更され、「ファミリー割引」の副回線として加入する形になりました。年齢制限は「キッズケータイプラス」に準じますが、利用者の年齢が12歳を超えてもプランの継続が可能となりました。2019年10月1日以降の契約では、2年定期契約が廃止され、解約金が不要となり、月額料金は「2年定期契約あり」の場合の料金に統一されました。

キッズケータイプラン(Xi)

2020年1月17日には、SH-03Mの発売に合わせてVoLTE対応のキッズケータイ専用料金プランとして「キッズケータイプラン(Xi)」が導入されました。料金体系や契約条件は、2019年10月以降の「キッズケータイプラン(FOMA)」と同様です。このプランの開始に伴い、「キッズケータイプラン(FOMA)」は2020年3月31日をもって新規受付を終了しました。

キッズケータイプラン リニューアル版

2023年2月24日には、KY-41Cの発売に合わせて「キッズケータイプラン」のリニューアル版が提供開始されました。このプランでは、従来有料だったSMS送信料が無料になり、+メッセージのデータ通信量が無制限になりました。

商標問題

「キッズケータイ」という名称は、バンダイとNTTドコモの両社が商標出願を行いました。バンダイが2005年5月30日に「キッズケータイpapipo!」として商標出願したのに対し、NTTドコモは2005年6月2日に出願しました。結果として、NTTドコモのほうが認知度が高く、発売時期も早かったことから、2007年8月17日にNTTドコモの商標として登録されました（第5071738号）。

関連項目

ジュニアケータイ - auによる子供向け携帯電話の商標
SoftBank 812T - ソフトバンクモバイルの子供向け端末（コドモバイル）

出典

ドコモ キッズ・ジュニア | 製品 | NTTドコモ

外部リンク

* ドコモ キッズ・ジュニア | 製品 | NTTドコモ

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