キヤノンITソリューションズ
キヤノンITソリューションズ株式会社（Canon IT Solutions Inc.）は、キヤノングループ最大のシステムインテグレーターとして、グループ全体のIT戦略を支える重要な役割を担っています。
キヤノンマーケティングジャパンの連結子会社であり、キヤノングループにおけるIT分野の中核を担う企業です。2008年にキヤノンシステムソリューションズとアルゴ21が合併して発足しました。東京、小杉、西東京、大阪、名古屋、刈谷、宇都宮に事業所を構え、2009年には中国ソリューション事業推進室を設置、2014年にはタイのIT企業を傘下に収めるなど、海外展開も積極的に進めています。2019年には本社を港区のキヤノンSタワーに移転し、都内には天王洲事業所、三田事業所も存在します。
業種別SI
製造業や金融業を主要なターゲットとし、流通・サービス業、公共・公益、医療、文教など、幅広い業界に向けてシステムインテグレーションサービスを提供しています。
エンベデッド
コンシューマー機器、オフィス機器、産業機器、車載製品など、多岐にわたる製品に組み込まれるソフトウェアや制御システムの開発を手掛けています。
IT基盤構築
コンピュータネットワークの設計・構築、データベース構築・サポート、運用管理システムの構築、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) 環境の構築、ディザスタリカバリ対策、24時間365日の運用サポートサービスなど、企業のITインフラを支える基盤構築を担っています。
iDC
西東京データセンターと子会社のクオリサイトテクノロジーズが運営する名護市のデータセンターを拠点に、ホスティング、ハウジング、ISPサービスを提供しています。キヤノンの法人向けISP・ASPである「Canonet」のサーバー運用も行っています。
セキュリティ
ファイアウォールやアンチウイルスソフトウェア、コンテンツフィルタリング製品などのセキュリティ製品を開発・販売し、マルウェア解析サービスも提供しています。なお、この領域の企画・開発は2019年からキヤノンマーケティングジャパンに移管されています。
ドキュメント
DTPソフトウェアの開発・販売、電子帳票システムやOCRシステムの構築、キヤノン製複合機・プリンターのアプリケーションプラットフォームであるMEAPに対応したシステム開発など、ドキュメント関連の幅広いソリューションを提供しています。
ソリューション事業
ERP/CRM: mcframe、salesforce、経営基盤ソリューションSuperStreamなどを活用したシステム構築、ビジネスインテリジェンス／企業パフォーマンス管理のシステム構築を手掛けています。
EDI: 各種規格に準拠したソフトウェアを自社開発しています。
マイグレーション: メインフレーム環境を中心としたマイグレーションサービスを提供しています。
環境: グリーン調達支援システムやMFCA分析システムを開発・販売しています。
モバイルシステム: キヤノン電子製のハンディターミナルを用い、製造・金融・流通などの各業種向けシステムを開発・販売しています。
研究開発
オブジェクト指向開発技術、クラウドなどの基盤開発、オープンソースソフトウェア、パターン認識などの画像認識、自然言語処理など、先進的な技術の研究開発に取り組んでいます。また、オペレーションズリサーチ (OR) を用いたシステム開発やコンサルティングも行い、数理技術を活用したソリューションパッケージの開発も行っています。
in Campus Device（教育支援情報プラットフォーム）
WebPerformer（超高速開発ツール）
AgentSquare（シンジケートローンエージェント支援システム）
C2V Conected（正規品判定クラウドサービス）
テレワークサポーター（テレワーカーの勤務支援クラウドサービス）
FORMAST（需要予測・需給計画システム）
GUARDIANWALL（電子メール監査、コンテンツフィルタリング）※2019年にキヤノンマーケティングジャパンへ移管
RouteCreator（物流・輸配送・配車計画）
各種EDI製品
キヤノンITソリューションズは、複数の企業の合併・統合を経て現在に至ります。
キヤノンシステムソリューションズ株式会社
1982年：住友金属工業子会社として住金システム開発株式会社設立。
1989年：住友金属システム開発に社名変更。
1991年：通商産業省システムインテグレータ企業に認定。
1995年：サンネットと合併。
1997年：住友金属工業システム事業部からソフト商品開発・販売業務および社内システム開発業務を編入。住金控制系統（上海）有限公司を設立。
2000年：住友金属情報システム、住金ソフトウェアファクトリー、住金制御エンジニアリングの3社と合併し、株式会社住友金属システムソリューションズに社名変更。
2003年：キヤノン販売（現・キヤノンMJ）傘下となり、キヤノンシステムソリューションズ株式会社に社名変更。住金控制系統（上海）有限公司を佳能控制系統(上海)有限公司に社名変更。
2004年：キヤノン販売の基幹SI部門を編入。
2005年：アステラス製薬から株式会社FMSの株式譲渡を受け、同社を子会社化。
2006年：キヤノンMJのドキュメントソリューション開発部門を編入。同時に、キヤノン製品向けドライバー開発事業を譲受。クボタソリッドテクノロジーからCAD事業 (SolidWorks) の販売部門を譲受。
2007年：キヤノンMJの医療向けソリューション事業を編入。
2008年：キヤノンMJのハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)事業、環境ソリューション事業、特許ソリューション事業、コンサルティング事業を編入。
株式会社アルゴ21
1984年：日本ユニバックに在籍した技術者らを中心に、株式会社アルゴ二十一を設立。
1985年：アルゴグラフィックスおよびマーテック二十一を設立。
1988年：通商産業省システムインテグレータ企業に認定。
1989年：日本テクノシステム株式会社を吸収合併し、社名を株式会社アルゴテクノス二十一に変更。
1997年：株式を店頭公開。
1999年：ERPベンダーのSSJを子会社化。東京証券取引所2部上場。
2000年：東京証券取引所1部指定替え。内外データサービスを子会社化するとともに、同社とマーテック二十一とを合併しアルゴインテリジェントサービスに社名変更。社名を株式会社アルゴ二十一に変更。
2001年：システムインを子会社化し、株式会社アルゴコンサルティングサービスに社名変更。株式会社ユニテル（現 Pro-SPIRE）に出資し、同社と協業でITコーディネータ育成教育事業を開始。
2002年：住金物産情報システムを吸収合併。ユニテルの教育事業を譲受し、株式会社アルゴエデュケーションサービスを設立。
2003年：社名を株式会社アルゴ21に変更。
2004年：アルゴコンサルティングサービスを吸収合併。デジタルエンジニアリング部門をアルゴグラフィックスに譲渡。パソコンの保守サービス事業の一部を日本オフィス・システム株式会社に譲渡。
2006年：NRIガーデンネットワークを子会社化し、ガーデンネットワークに社名変更。
2007年：株式公開買い付けによりキヤノンマーケティングジャパンの子会社となる。アルゴグラフィックスの自社株式買付に応募し、同社と資本関係を解消。Pro-SPIREと資本提携を解消。キヤノンマーケティングジャパンの完全子会社となり、上場廃止。
2008年：ホテル向けソリューション事業をガーデンネットワークに移管。
キヤノンITソリューションズ株式会社
2008年：株式会社アルゴ21とキヤノンシステムソリューションズ株式会社が合併し、キヤノンITソリューションズ株式会社が発足。同時にアルゴインテリジェントサービスの社名をAISに、アルゴエデュケーションサービスの社名をAESにそれぞれ変更。ニイウスコーとビックカメラから、ビックニイウスの全株式を取得し、社名をクオリサイトテクノロジーズに変更。
2009年：キヤノンネットワークコミュニケーションズ株式会社を吸収合併。医療ソリューション事業をFMSに移管し、同社社名をキヤノンITSメディカルに変更。傘下のAISとキヤノンMJの子会社ソリューションサービスが合併し、キヤノンビズアテンダに社名変更。中国ソリューション事業推進室を設置し、現地企業向けのSI事業を本格化。キヤノンMJの中堅企業向けシステム営業部門を編入。SSJの開発部門を編入。
2010年：キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社（キヤノンMJ-ITHD）傘下となる。
2012年：傘下のキヤノンビズアテンダが株式会社AESを合併。Canon Software America, Inc.を子会社化。SuperStream事業を傘下のSSJに統合し、SSJをスーパーストリームに社名変更。
2014年：傘下のガーデンネットワークの全株式を電算システムに譲渡。
2015年：キヤノンソフトウェアよりソリューション事業を継承。
2016年：キヤノンMJ内のIT事業再編に伴い、株主がキヤノンMJに変更。キヤノンMJ-ITHDの子会社であった、キヤノンソフトウェアとエディフィストラーニングを子会社化。
2017年：キヤノンソフトウェア株式会社を吸収合併。傘下のキヤノンITSメディカル及びキヤノンビズアテンダの株式を、キヤノンMJへ譲渡。APTJ株式会社へ追加出資、車載制御システム向けプラットフォーム開発の参画強化。西東京データセンターが国内で2社目のM&O認証(データセンターグローバル基準）を獲得。
2023年：佳能信息系統(上海)有限公司の全持分を日本海隆に譲渡。スーパーストリーム株式会社を吸収合併。
連結子会社
クオリサイトテクノロジーズ株式会社 - Javaに特化したシステム開発、データセンター運営・維持と付帯するサービス
Canon Software America, Inc. - グループ企業向けの各種ビジネスアプリケーションの開発
Canon IT Solutions (Thailand) Co., Ltd. - タイ、ベトナムのグループ企業の事業統括
Material Automation (Thailand) Co., Ltd. - ITハードウェアからソフトウェアに関わる提案、販売、サービスの提供
MAT Vietnam Company Limited - ITハードウェアからソフトウェアに関わる提案、販売、サービスの提供
その他の関連企業
エディフィストラーニング株式会社 - 企業向けIT研修・マネジメント研修事業
株式会社ブロードバンドセキュリティ - セキュリティサービスの提供
株式会社ABM - 活動基準原価計算の支援サービスの提供
[1] : AESの教育事業については、形式手法の項を参照
[2] : 公立はこだて未来大学における寄付講座については、大学公式サイトを参照
ユーザー系 : コンピューターメーカー以外を親会社に持つシステムインテグレーターを指します。キヤノンITソリューションズもキヤノングループのIT革新やエンベデッド開発の一端を担っています。
形式手法 : ソフトウェア開発手法の一つ。キヤノンITソリューションズの子会社であるAESが、同手法を用いた組込ソフトウェアの技術者育成研修を手掛けています。
公立はこだて未来大学 : 産学連携による寄付講座として「実践的IT人材育成講座」が開設され、講演協力を行っています。
日本オペレーションズ・リサーチ学会 : OR理論ならびに手法の研究・開発を行い、経営・行政課題での活用を図る社団法人。賛助会員の一社。
情報サービス産業協会（JISA）: 同社元顧問の佐藤雄二郎(アルゴ21設立者）が会長、太田清史（NRI出身）が副会長を務めていた社団法人。
バーチャルリアリティ : 同技術の一種である拡張現実/複合現実 (en:Mixed reality)を実現する機器（ヘッドマウントディスプレイ）やプラットフォームを、キヤノン株式会社で開発しており、それを用いたシステム構築をキヤノンITソリューションズで行っています。旧キヤノン・スーパーコンピューティング・エスアイで手掛けてきたハイパフォーマンスコンピューティング（HPC）事業のひとつ。
TouchUpWeb : 特定のウェブブラウザでの閲覧を前提に最適化されたウェブサイトを、Firefoxで適切に表示させるためのシステム。情報処理推進機構 (IPA) の 2005 年度下期オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業の一環として、旧アルゴ21がMozilla Japanと三菱総合研究所とともに開発しました。
アルゴ船 : ギリシャ神話で、王子イアソンが英雄とともに大海原に船出した船の名前。旧アルゴ21の社名の由来となりました。
キヤノンITソリューションズ
概要
キヤノンマーケティングジャパンの連結子会社であり、キヤノングループにおけるIT分野の中核を担う企業です。2008年にキヤノンシステムソリューションズとアルゴ21が合併して発足しました。東京、小杉、西東京、大阪、名古屋、刈谷、宇都宮に事業所を構え、2009年には中国ソリューション事業推進室を設置、2014年にはタイのIT企業を傘下に収めるなど、海外展開も積極的に進めています。2019年には本社を港区のキヤノンSタワーに移転し、都内には天王洲事業所、三田事業所も存在します。
主な事業
業種別SI
製造業や金融業を主要なターゲットとし、流通・サービス業、公共・公益、医療、文教など、幅広い業界に向けてシステムインテグレーションサービスを提供しています。
エンベデッド
コンシューマー機器、オフィス機器、産業機器、車載製品など、多岐にわたる製品に組み込まれるソフトウェアや制御システムの開発を手掛けています。
IT基盤構築
コンピュータネットワークの設計・構築、データベース構築・サポート、運用管理システムの構築、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) 環境の構築、ディザスタリカバリ対策、24時間365日の運用サポートサービスなど、企業のITインフラを支える基盤構築を担っています。
iDC
西東京データセンターと子会社のクオリサイトテクノロジーズが運営する名護市のデータセンターを拠点に、ホスティング、ハウジング、ISPサービスを提供しています。キヤノンの法人向けISP・ASPである「Canonet」のサーバー運用も行っています。
セキュリティ
ファイアウォールやアンチウイルスソフトウェア、コンテンツフィルタリング製品などのセキュリティ製品を開発・販売し、マルウェア解析サービスも提供しています。なお、この領域の企画・開発は2019年からキヤノンマーケティングジャパンに移管されています。
ドキュメント
DTPソフトウェアの開発・販売、電子帳票システムやOCRシステムの構築、キヤノン製複合機・プリンターのアプリケーションプラットフォームであるMEAPに対応したシステム開発など、ドキュメント関連の幅広いソリューションを提供しています。
ソリューション事業
ERP/CRM: mcframe、salesforce、経営基盤ソリューションSuperStreamなどを活用したシステム構築、ビジネスインテリジェンス／企業パフォーマンス管理のシステム構築を手掛けています。
EDI: 各種規格に準拠したソフトウェアを自社開発しています。
マイグレーション: メインフレーム環境を中心としたマイグレーションサービスを提供しています。
環境: グリーン調達支援システムやMFCA分析システムを開発・販売しています。
モバイルシステム: キヤノン電子製のハンディターミナルを用い、製造・金融・流通などの各業種向けシステムを開発・販売しています。
研究開発
オブジェクト指向開発技術、クラウドなどの基盤開発、オープンソースソフトウェア、パターン認識などの画像認識、自然言語処理など、先進的な技術の研究開発に取り組んでいます。また、オペレーションズリサーチ (OR) を用いたシステム開発やコンサルティングも行い、数理技術を活用したソリューションパッケージの開発も行っています。
主な自社開発製品
in Campus Device（教育支援情報プラットフォーム）
WebPerformer（超高速開発ツール）
AgentSquare（シンジケートローンエージェント支援システム）
C2V Conected（正規品判定クラウドサービス）
テレワークサポーター（テレワーカーの勤務支援クラウドサービス）
FORMAST（需要予測・需給計画システム）
GUARDIANWALL（電子メール監査、コンテンツフィルタリング）※2019年にキヤノンマーケティングジャパンへ移管
RouteCreator（物流・輸配送・配車計画）
各種EDI製品
沿革
キヤノンITソリューションズは、複数の企業の合併・統合を経て現在に至ります。
キヤノンシステムソリューションズ株式会社
1982年：住友金属工業子会社として住金システム開発株式会社設立。
1989年：住友金属システム開発に社名変更。
1991年：通商産業省システムインテグレータ企業に認定。
1995年：サンネットと合併。
1997年：住友金属工業システム事業部からソフト商品開発・販売業務および社内システム開発業務を編入。住金控制系統（上海）有限公司を設立。
2000年：住友金属情報システム、住金ソフトウェアファクトリー、住金制御エンジニアリングの3社と合併し、株式会社住友金属システムソリューションズに社名変更。
2003年：キヤノン販売（現・キヤノンMJ）傘下となり、キヤノンシステムソリューションズ株式会社に社名変更。住金控制系統（上海）有限公司を佳能控制系統(上海)有限公司に社名変更。
2004年：キヤノン販売の基幹SI部門を編入。
2005年：アステラス製薬から株式会社FMSの株式譲渡を受け、同社を子会社化。
2006年：キヤノンMJのドキュメントソリューション開発部門を編入。同時に、キヤノン製品向けドライバー開発事業を譲受。クボタソリッドテクノロジーからCAD事業 (SolidWorks) の販売部門を譲受。
2007年：キヤノンMJの医療向けソリューション事業を編入。
2008年：キヤノンMJのハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)事業、環境ソリューション事業、特許ソリューション事業、コンサルティング事業を編入。
株式会社アルゴ21
1984年：日本ユニバックに在籍した技術者らを中心に、株式会社アルゴ二十一を設立。
1985年：アルゴグラフィックスおよびマーテック二十一を設立。
1988年：通商産業省システムインテグレータ企業に認定。
1989年：日本テクノシステム株式会社を吸収合併し、社名を株式会社アルゴテクノス二十一に変更。
1997年：株式を店頭公開。
1999年：ERPベンダーのSSJを子会社化。東京証券取引所2部上場。
2000年：東京証券取引所1部指定替え。内外データサービスを子会社化するとともに、同社とマーテック二十一とを合併しアルゴインテリジェントサービスに社名変更。社名を株式会社アルゴ二十一に変更。
2001年：システムインを子会社化し、株式会社アルゴコンサルティングサービスに社名変更。株式会社ユニテル（現 Pro-SPIRE）に出資し、同社と協業でITコーディネータ育成教育事業を開始。
2002年：住金物産情報システムを吸収合併。ユニテルの教育事業を譲受し、株式会社アルゴエデュケーションサービスを設立。
2003年：社名を株式会社アルゴ21に変更。
2004年：アルゴコンサルティングサービスを吸収合併。デジタルエンジニアリング部門をアルゴグラフィックスに譲渡。パソコンの保守サービス事業の一部を日本オフィス・システム株式会社に譲渡。
2006年：NRIガーデンネットワークを子会社化し、ガーデンネットワークに社名変更。
2007年：株式公開買い付けによりキヤノンマーケティングジャパンの子会社となる。アルゴグラフィックスの自社株式買付に応募し、同社と資本関係を解消。Pro-SPIREと資本提携を解消。キヤノンマーケティングジャパンの完全子会社となり、上場廃止。
2008年：ホテル向けソリューション事業をガーデンネットワークに移管。
キヤノンITソリューションズ株式会社
2008年：株式会社アルゴ21とキヤノンシステムソリューションズ株式会社が合併し、キヤノンITソリューションズ株式会社が発足。同時にアルゴインテリジェントサービスの社名をAISに、アルゴエデュケーションサービスの社名をAESにそれぞれ変更。ニイウスコーとビックカメラから、ビックニイウスの全株式を取得し、社名をクオリサイトテクノロジーズに変更。
2009年：キヤノンネットワークコミュニケーションズ株式会社を吸収合併。医療ソリューション事業をFMSに移管し、同社社名をキヤノンITSメディカルに変更。傘下のAISとキヤノンMJの子会社ソリューションサービスが合併し、キヤノンビズアテンダに社名変更。中国ソリューション事業推進室を設置し、現地企業向けのSI事業を本格化。キヤノンMJの中堅企業向けシステム営業部門を編入。SSJの開発部門を編入。
2010年：キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社（キヤノンMJ-ITHD）傘下となる。
2012年：傘下のキヤノンビズアテンダが株式会社AESを合併。Canon Software America, Inc.を子会社化。SuperStream事業を傘下のSSJに統合し、SSJをスーパーストリームに社名変更。
2014年：傘下のガーデンネットワークの全株式を電算システムに譲渡。
2015年：キヤノンソフトウェアよりソリューション事業を継承。
2016年：キヤノンMJ内のIT事業再編に伴い、株主がキヤノンMJに変更。キヤノンMJ-ITHDの子会社であった、キヤノンソフトウェアとエディフィストラーニングを子会社化。
2017年：キヤノンソフトウェア株式会社を吸収合併。傘下のキヤノンITSメディカル及びキヤノンビズアテンダの株式を、キヤノンMJへ譲渡。APTJ株式会社へ追加出資、車載制御システム向けプラットフォーム開発の参画強化。西東京データセンターが国内で2社目のM&O認証(データセンターグローバル基準）を獲得。
2023年：佳能信息系統(上海)有限公司の全持分を日本海隆に譲渡。スーパーストリーム株式会社を吸収合併。
関連会社
連結子会社
クオリサイトテクノロジーズ株式会社 - Javaに特化したシステム開発、データセンター運営・維持と付帯するサービス
Canon Software America, Inc. - グループ企業向けの各種ビジネスアプリケーションの開発
Canon IT Solutions (Thailand) Co., Ltd. - タイ、ベトナムのグループ企業の事業統括
Material Automation (Thailand) Co., Ltd. - ITハードウェアからソフトウェアに関わる提案、販売、サービスの提供
MAT Vietnam Company Limited - ITハードウェアからソフトウェアに関わる提案、販売、サービスの提供
その他の関連企業
エディフィストラーニング株式会社 - 企業向けIT研修・マネジメント研修事業
株式会社ブロードバンドセキュリティ - セキュリティサービスの提供
株式会社ABM - 活動基準原価計算の支援サービスの提供
脚注
[1] : AESの教育事業については、形式手法の項を参照
[2] : 公立はこだて未来大学における寄付講座については、大学公式サイトを参照
関連項目
ユーザー系 : コンピューターメーカー以外を親会社に持つシステムインテグレーターを指します。キヤノンITソリューションズもキヤノングループのIT革新やエンベデッド開発の一端を担っています。
形式手法 : ソフトウェア開発手法の一つ。キヤノンITソリューションズの子会社であるAESが、同手法を用いた組込ソフトウェアの技術者育成研修を手掛けています。
公立はこだて未来大学 : 産学連携による寄付講座として「実践的IT人材育成講座」が開設され、講演協力を行っています。
日本オペレーションズ・リサーチ学会 : OR理論ならびに手法の研究・開発を行い、経営・行政課題での活用を図る社団法人。賛助会員の一社。
情報サービス産業協会（JISA）: 同社元顧問の佐藤雄二郎(アルゴ21設立者）が会長、太田清史（NRI出身）が副会長を務めていた社団法人。
バーチャルリアリティ : 同技術の一種である拡張現実/複合現実 (en:Mixed reality)を実現する機器（ヘッドマウントディスプレイ）やプラットフォームを、キヤノン株式会社で開発しており、それを用いたシステム構築をキヤノンITソリューションズで行っています。旧キヤノン・スーパーコンピューティング・エスアイで手掛けてきたハイパフォーマンスコンピューティング（HPC）事業のひとつ。
TouchUpWeb : 特定のウェブブラウザでの閲覧を前提に最適化されたウェブサイトを、Firefoxで適切に表示させるためのシステム。情報処理推進機構 (IPA) の 2005 年度下期オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業の一環として、旧アルゴ21がMozilla Japanと三菱総合研究所とともに開発しました。
アルゴ船 : ギリシャ神話で、王子イアソンが英雄とともに大海原に船出した船の名前。旧アルゴ21の社名の由来となりました。
外部リンク
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