クイーン・フォーエヴァー

『クイーン・フォーエヴァー〜ベスト・オブ・ラヴソングス』は、イギリスの伝説的ロックバンド、クイーンがリリースしたベストアルバムです。このアルバムは、長らくその存在が噂されており、ファンにとっては待望のリリースとなりました。特に注目すべきは、伝説のフロントマン、フレディ・マーキュリーのヴォーカルが収録された「忘れられた」楽曲の存在です。

クイーンのドラマー、ロジャー・テイラーは、2013年12月にこのアルバムの制作について言及しました。彼とギタリストのブライアン・メイは、新年に集まりアルバム制作に取り掛かる予定であると発表しました。その後、ブライアン・メイは2014年5月のラジオインタビューで、アルバムが2014年後半にリリースされる予定であり、コンピレーションアルバムになると語りました。

このアルバムは、1995年にリリースされた『メイド・イン・ヘヴン』以来、フレディ・マーキュリー（1991年没）とジョン・ディーコン（1997年引退）が参加した未発表曲が収録される初めてのアルバムとなります。ブライアン・メイは、収録される楽曲の多くが「バンドの全盛期であった80年代にレコーディングされたもので、非常にエモーショナルな楽曲である」と語っています。彼は、「非常に大きなバラードで、壮大なサウンドになっている」とも述べており、このアルバムを『メイド・イン・ヘヴン』に匹敵する作品であると位置づけています。

当初、ブライアン・メイは、既存の発表済み楽曲と未発表曲を混ぜて収録する可能性を示唆していましたが、最終的には少なくとも3曲の未発表曲を収録することになりました。これらの未発表曲は、ブライアン・メイ自身によって、現代の技術を駆使して編集されています。

アルバムには、スタンダード・エディションとデラックス・エディションの2種類が存在します。デラックス・エディションは2枚組となっており、より多くの楽曲を楽しむことができます。

アルバムの制作には、以下のメンバーが参加しています。

フレディ・マーキュリー：リード・ボーカル、ピアノ、キーボード、アコースティック・ギター（「愛という名の欲望」）
ブライアン・メイ：アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、バッキング・ボーカル、ピアノ、キーボード、リード・ボーカル（「ロング・アウェイ」「'39」「スウィート・シスター」「ラス・パラブラス・デ・アモール (愛の言葉)」「リヴ・フォーエバー」「マザー・ラヴ」）、ベース（「ラヴ・キルズ」）
ロジャー・テイラー：ドラムス、バッキング・ボーカル、キーボード、リード・ボーカル & リズムギター（「さまよい」）
ジョン・ディーコン：ベース、アコースティック・ギター、キーボード、エレクトリック・ギター（「ラヴ・キルズ」）

また、特別ゲストとして、マイケル・ジャクソンが「生命の証 (ウィリアム・オービッド・ミックス)」でリード・ボーカルとして参加しています。さらに、フレッド・マンデルが「ユア・ハート・アゲイン」でピアノを担当しています。

『クイーン・フォーエヴァー〜ベスト・オブ・ラヴソングス』は、クイーンのファンにとって、フレディ・マーキュリーの歌声を再び聴くことができる貴重なアルバムであり、80年代のクイーンサウンドを堪能できる作品です。

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