ユア・ハート・アゲイン

「ユア・ハート・アゲイン」（Let Me in Your Heart Again）は、イギリスのロックバンド、クイーンの楽曲です。2014年発表のアルバム『クイーン・フォーエヴァー』に収録されました。

楽曲の概要

この楽曲は、1983年の『ザ・ワークス』のセッションで作曲され、ロサンゼルスでレコーディングされました。ブライアン・メイは、フレディ・マーキュリーが歌いやすいように歌詞を複数バージョン作成しましたが、最終的には完成には至らず、お蔵入りとなっていました。その後、1988年にブライアン・メイの当時の妻であったアニタ・ドブソンによってカバーされています。

2014年になり、ブライアン・メイとロジャー・テイラーは、この楽曲をアルバム『クイーン・フォーエヴァー』に収録するために、既存のバージョンを元に一部を再構成し、歌詞を一部変更して完成させました。ロジャー・テイラーは「『クイーン・フォーエヴァー』に3つの新曲を収録できたことは、とても嬉しかった。」と語っています。

ブライアン・メイは、「ユア・ハート・アゲイン」について、「まさに中期のクイーンらしい楽曲だ。オリジナル・テープを再生した時、まるでその日の朝に録音したかのように、驚くほどリアルだった。フレディのパフォーマンスに感動した。まるで、亡くなった親の録音に偶然出会った時のような、とても嬉しい気持ちになった。」と述べています。

ミュージックビデオ

アルバムバージョンとウィリアム・オービット・ミックスのミュージックビデオは共通で、1981年の『ロック・モントリオール』の映像や、1984年のザ・ワークスツアーのブリュッセル公演の未公開映像が使用されています。また、「リヴ・フォーエヴァー」、「カインド・オブ・マジック」、「アイ・ウォント・イット・オール」、「ワン・ヴィジョン」、「プレイ・ザ・ゲーム」、「コーリング・オール・ガールズ」、「RADIO GA GA」、「バルセロナ」、「リヴィング・オン・マイ・オウン」、「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」といった、過去のミュージックビデオの一部も使用されています。これらのミュージックビデオは、クイーンの公式YouTubeチャンネルで公開されています。

ウィリアム・オービット・ミックス

ウィリアム・オービットによるリミックスバージョンは、2014年11月にイギリスでシングルとしてリリースされました。このシングルの売り上げは、HIV・エイズ撲滅のための活動を行うプロダクト・レッドの資金として寄付されました。このリミックスバージョンは、イギリスのチャートで102位を記録しました。

チャート

イギリス: 102位

担当

フレディ・マーキュリー - リードボーカル、バッキングボーカル
ブライアン・メイ - アコースティックギター、エレクトリックギター、バッキングボーカル
ロジャー・テイラー - ドラム、パーカッション、バッキングボーカル
ジョン・ディーコン - ベース
フレッド・マンデル - ピアノ

リミックスバージョンのみ
ウィリアム・オービット - キーボード、プログラミング

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