ゴダード宇宙飛行センター

ゴダード宇宙飛行センター(GSFC)とは

ゴダード宇宙飛行センター（Goddard Space Flight Center, GSFC）は、アメリカ航空宇宙局（NASA）の主要なフィールドセンターの一つであり、メリーランド州グリーンベルトに位置しています。このセンターは、近代ロケット推進の父と呼ばれるロバート・ゴダードに敬意を表して名付けられました。1959年5月1日に設立されたGSFCは、NASAで最初の宇宙飛行センターとして、その歴史をスタートさせました。

GSFCの役割

GSFCは、NASAの数多くの宇宙ミッションにおいて、中心的な役割を担っています。その活動範囲は、地球、太陽系、銀河の観測にまで及び、以下のような著名なプロジェクトを管理しています。

[ハッブル宇宙望遠鏡]
エクスプローラー計画
ディスカバリー計画
地球観測システム(EOS)
INTEGRAL
SOHO
RXTE
Swift

また、過去には、コンプトンガンマ線観測衛星（CGRO)、SMM、COBE、IUE、ROSATなどのミッションも担当していました。

一般的に、GSFCは無人の[地球]]観測ミッションと地球軌道上の観測衛星の管理を担当し、無人の惑星探査ミッションは[[ジェット推進研究所]が担当するという役割分担がなされています。

GSFCの関連施設

GSFCは、グリーンベルトの本拠地以外にも、以下の外部施設を運営しています。

1. ワロップス飛行施設: バージニア州ワロップス島に位置する、世界で最も古い打ち上げ基地の一つです。1945年に設立され、主に観測ロケットの打ち上げに使用されています。
2. ゴダード宇宙科学研究所(GISS): ニューヨークのコロンビア大学内に設置されており、理論的な研究活動が行われています。ここでは、宇宙物理学や気候変動などに関する研究が進められています。
3. 独立検証及び有効性確認施設(IV&V): ウェストバージニア州に1993年に設立された施設で、NASAのミッションの安全性、信頼性、ソフトウェアの品質向上を目的とした活動が行われています。

さらに、GSFCはニューメキシコ州のホワイトサンズ複合施設(White Sands Complex)の管理も行っています。この複合施設は、ジョンソン宇宙センターが所有するホワイトサンズ試験施設の一部であり、GSFCはここで様々な試験と運用をサポートしています。

まとめ

ゴダード宇宙飛行センターは、NASAの宇宙開発における重要な拠点であり、数々のミッションを成功に導いてきました。その設立から現在に至るまで、地球観測、宇宙探査、そして技術開発において、多大な貢献を果たしています。

関連項目

アメリカ航空宇宙局
国際レーザー測距事業
* 国際VLBI事業

外部リンク

ゴダード宇宙飛行センター（英語）

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