サッサリ

サッサリは、イタリアのサルデーニャ島北西部に位置する都市で、その周辺地域を含むコムーネ（基礎自治体）です。人口は約13万人で、サルデーニャ島では2番目に大きな都市です。サッサリ県の県都でもあります。

地理

サッサリは、オルビアから西南西へ約82km、オリスターノから北へ約91km、コルシカ島のアジャクシオから南へ約134km、州都カリャリから北北西へ約174km、首都ローマから西南西へ約352kmの距離にあります。

隣接するコムーネは、アルゲーロ、ムーロス、オルメード、オージロ、オッシ、ポルト・トッレス、センノリ、ソルソ、スティンティーノ、ティッシ、ウーリ、ウージニです。

歴史

サッサリはサルデーニャ島で最も古い都市の一つとされ、多くの文化財を有しています。アラゴン王国の時代には、カタルーニャ語で「サッセル」と呼ばれていました。

行政

サッサリには、多くの分離集落（フラツィオーネ）が存在します。例えば、アルジェンティエラ、バンカリ、バラッツ、ビアンカレッヅ、ボナッサイ、カフェ・ローマ、カンパネッダ、カナーリア、カニーガ、フィリゲッヅ、ラ・コルテ、ラ・クルッカ、ラ・ランドリッガ、ラ・ムンターニャ、ラ・ペドライア、リ・プンティ、マンドラ・ディ・ライヌ、マルケット、モラファ、オッタヴァ、パルマドゥラ、ピアン・ディ・ソッレス、プラタモナ、サッケヅ、サン・カミーロ、サン・フランチェスコ、サン・ジョヴァンニ、トットゥベッラ、トランク・レアーレ、ヴィッラ・アッスンタ、ヴィッラ・ゴリツィア、フィウメ・サント、ズアリなどがあります。

社会

教育
サッサリ大学は、特に法律学の研究で知られています。大学図書館には、アルボレア王国の王女エレオノーラが編纂した法典「カルタ・デ・ログ」の文書や、11世紀頃のサルデーニャ語で書かれた最古の文書「コンダーゲ」などが保管されています。

言語
サッサリ周辺では、コルシカ語の方言が話されています。この方言は、トスカーナ方言と関連があり、サルデーニャ島固有のものではありません。

交通

鉄道
サッサリは、島の南北を結ぶトレニタリアの鉄道幹線上に位置しています。また、サルデーニャ鉄道の路線も近郊にあり、季節観光路線「トレニーノ・ヴェルデ」がサッサリとパラーウを結んで運行しています。

主な鉄道路線は以下の通りです。

トレニタリア
オツィエーリ・キリバニ＝ポルト・トッレス・マリッティマ線: オツィエーリ - サッサリ - ポルト・トッレス
サルデーニャ鉄道
サッサリ＝アルゲーロ線: サッサリ - アルゲーロ
サッサリ＝ソルソ線: サッサリ - ソルソ
サッサリ＝テンピオ＝パラーウ線: サッサリ - テンピオ - パラーウ

メトロサッサリという路面電車（ライトレール）も運行しています。

空港
サッサリ市街から南西へ約24kmの場所には、フェルティリア空港（アルゲーロ）があります。

人物

サッサリ出身の著名人としては、以下の人物が挙げられます。

アントニオ・セーニ: イタリア共和国首相、第4代大統領。
エンリコ・ベルリンゲル: 政治家、イタリア共産党書記長。
フランチェスコ・コッシガ: イタリア共和国首相、第8代大統領。

アントニオ・セーニはキリスト教民主主義の結党に携わり、エンリコ・ベルリンゲルとフランチェスコ・コッシガは彼の甥にあたります。コッシガはキリスト教民主主義に所属し、首相と大統領を歴任しました。ベルリンゲルは1970年代にイタリア共産党の書記長を務め、ユーロコミュニズム路線を推進しました。

姉妹都市

ティミショアラ（ルーマニア）

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