ザジフィルムズ

株式会社ザジフィルムズについて

株式会社ザジフィルムズ（英語表記：ZAZIE FILMS, INC.）は、東京都目黒区に拠点を置く映画会社です。1989年10月の設立以来、主に外国映画の輸入・配給を手掛けています。特に、ミニシアター系の作品を中心に、アート性の高い、独自の視点で選ばれた作品を数多く配給していることで知られています。

歴史

ザジフィルムズは、1989年10月に会社を設立し、当初は劇場未公開作品のライセンス業務をメインに事業を開始しました。その後、1992年11月には初の劇場配給作品としてジェイムズ・フォリー監督の『アフター・ダーク』を公開し、劇場配給事業へと進出しました。1994年には、ロバート・アルトマン監督の『ストリーマーズ〜若き兵士の物語〜』を提供（配給は日本ヘラルド映画）するなど、着実に実績を重ねていきました。

配給作品の特徴

ザジフィルムズの配給作品の特徴として、フランス映画の巨匠たちの作品を数多く扱っている点が挙げられます。アニエス・ヴァルダ、ジャン＝リュック・ゴダール、クロード・シャブロル、ジャン・ルノワールなど、映画史に名を残す監督たちの作品を積極的に配給しています。また、特集上映にも力を入れており、「DARIO ARGENTO AESTHETICS OF BLOOD ダリオ・アルジェント/鮮血の美学」や「ファンタスティック・アニメ・コレクション」、「浅田彰セレクション/若者よ、目覚めよ!」、「ジャック・タチフィルム・フェスティバル」、「フェデリコ・フェリーニ映画祭」など、独自のテーマで企画された上映会は、多くの映画ファンから支持されています。

主な配給作品

以下にザジフィルムズが配給した主な作品を年代順に記載します。

1997年: アニエス・ヴァルダ『幸福』
1998年: ジャン＝リュック・ゴダール『女は女である』『中国女』『男性・女性』、レミ・デュシュマン『ア・ラ・モード』
1999年: クロード・シャブロル『いとこ同志』『美しきセルジュ』、ジャン・ルノワール『フレンチカンカン』、クリス・マルケル『ラ・ジュテ』、ジャン＝リュック・ゴダール『未来展望』、DARIO ARGENTO AESTHETICS OF BLOOD ダリオ・アルジェント/鮮血の美学（特集上映）
2000年: ファンタスティック・アニメ・コレクション（特集上映）、ジャック・ドワイヨン『小さな赤いビー玉』
2001年: メル・ブルックス『プロデューサーズ』、浅田彰セレクション/若者よ、目覚めよ! （特集上映）、ベニト・サンブラノ『ローサのぬくもり』、チャック・ワークマン『ビートニク』、スティーヴン・ソダーバーグ『スキゾポリス』『グレイズ・アナトミー』
2002年: アニエス・ヴァルダ『落穂拾い』、ジャン＝ピエール・シナピ『ナショナル７』、ジャン＝リュック・ゴダール『ゴダールのマリア』『パッション』『彼女について私が知っている二、三の事柄』『恋人のいる時間』、アンヌ＝マリー・ミエヴィル『マリアの本』
2003年: アンドレイ・タルコフスキー『ノスタルジア』、アニエス・ヴァルダ『落穂拾い・二年後』、ジャック・タチフィルム・フェスティバル（特集上映）、フェデリコ・フェリーニ映画祭（特集上映）
2004年: ロネ・シェルフィグ『幸せになるためのイタリア語講座』、ディエゴ・ラーマン『ある日、突然。』、デヴィッド・リンチ『エレファント・マン』
2005年: マルセル・カルネ『天井桟敷の人々』、路学長『わが家の犬は世界一』、竹中直人『サヨナラCOLOR』、ジョン・ダラガン『ブコウスキー：オールドパンク』、『パリところどころ』
2006年: ジャンニ・アメリオ『家の鍵』、ダンカン・タッカー『トランスアメリカ』
2007年: スティーヴン・オカザキ『ヒロシマナガサキ』
2008年: フェデリコ・フェリーニ『8 1/2|8 1_2』、テンギズ・アブラゼ『懺悔』
2009年: ピエール・ショレール『ベルサイユの子』、ルイ・マル『地下鉄のザジ』、アニエス・ヴァルダ『アニエスの浜辺』
2010年: ルイ・マル『死刑台のエレベーター』ニュープリント版

外部リンク

* ザジフィルムズ

ザジフィルムズは、単に作品を配給するだけでなく、映画を通して新たな発見や感動を提供し続けています。今後も、独自の視点で選ばれた、質の高い作品を日本の観客に届けてくれることが期待されます。

もう一度検索