ザ・キラーズ

ザ・キラーズ (The Killers)

ザ・キラーズは、アメリカ・ラスベガス出身のロックバンドです。ニュー・ウェイヴの要素を取り入れた、キーボードやシンセサイザーを多用したサウンドが特徴で、壮大かつキャッチーなメロディーは多くの人々を魅了しています。ザ・ストロークスやザ・ホワイト・ストライプスと同様に、イギリスで人気に火がつき、その後世界的なブレイクを果たしたバンドとしても知られています。

バンドの歴史

バンド名は、ニュー・オーダーの楽曲「クリスタル」のミュージックビデオに登場する架空のバンド名に由来します。

2001年、デイヴィッドがフリーペーパーでメンバー募集を行い、ブランドンと出会ったことがバンド結成のきっかけとなりました。その後、マークとロニーが加わり現在の形となります。

2003年にデビューを果たし、翌2004年にデビューアルバム『ホット・ファス』をリリース。「ミスター・ブライトサイド」や「サムバディ・トールド・ミー」といったヒットシングルを生み出し、アルバムは全世界で700万枚を売り上げる大成功を収めました。同年にはフジロックフェスティバルにも出演を果たしています。

2005年には、イギリスのグラストンベリー・フェスティバルで当初ヘッドライナーを務める予定だったカイリー・ミノーグの出演キャンセルを受け、代役のオファーを受けますが、バンドの活動期間が短いこと、アルバムを1枚しかリリースしていないことを理由に辞退しました。

2006年にはセカンドアルバム『サムズ・タウン』を発表。収録曲「ボーンズ」のミュージックビデオは、ティム・バートンが監督を務め、デヴォン青木などの豪華なキャストが出演し話題となりました。

2007年には、東京を舞台にした「リード・マイ・マインド」のミュージックビデオを公開。ガチャピンや森泰仁が出演しています。また、同年にコンピレーションアルバム『ソーダスト』をリリースし、グラストンベリー・フェスティバルで念願のヘッドライナーを務めました。

2008年にはサードアルバム『デイ&エイジ』をリリース。2009年にはコーチェラ・フェスティバルのヘッドライナーを務めました。

2012年、フォースアルバム『バトル・ボーン』を発表し、2013年にはウェンブリー・スタジアムでのライブを成功させました。同年10月には6年ぶりとなる来日公演も行われました。

2016年、ベーシストのマーク・ストーマーが一時的にバンド活動を休止することを発表。翌2017年には5枚目のアルバム『ワンダフル・ワンダフル』を発表し、バンド初となる全米1位、デビューアルバムから5作連続となる全英1位を獲得しました。

2018年9月には日本武道館での来日公演を開催。2020年には6枚目のアルバム『インプローディング・ザ・ミラージュ』をリリースし、全英1位を記録。2021年には7枚目のアルバム『プレッシャー・マシーン』をリリースし、ギターのデイヴィッドが復帰しました。

2024年には、20年ぶりにフジロックフェスティバルにヘッドライナーとして出演。このライブはAmazonプライムビデオでリアルタイム配信されました。

エピソード

フロントマンのブランドン・フラワーズは、過去にフォール・アウト・ボーイやパニック！アット・ザ・ディスコといったエモ、ポップ・パンクバンドを批判したことがありました。また、ザ・ブレイヴリーに対しても同様の批判をしましたが、後にこれらのコメントについて謝罪しています。

さらに、レッド・ツェッペリンとニルヴァーナに関しては「王座から引きずりおろしたい」と発言したこともあります。

メンバー

現メンバー

ブランドン・フラワーズ (Brandon Flowers) - ボーカル、キーボード (2001年 - )
デイヴィッド・キューニング (David Keuning) - ギター (2001年 - 2017, 2020年 - )
ロニー・ヴァヌッチィ (Ronnie Vannucci) - ドラムス (2002年 - )
マーク・ストーマー (Mark Stoermer) - ベース (2002年 - )

旧メンバー

デル・ニール (Dell Neal) - ドラムス (2001年 - 2002年)
マット・ノークロス (Matt Norcross) - ドラムス (2002年 - )
ブライアン・ヘイヴンズ (Brian Havens) - ドラムス (2001年 - 2002年)

ディスコグラフィー

オリジナル・アルバム

タイトル	発売日	US	UK
------	---		--
ホット・ファス (Hot Fuss)	2004年6月7日	7	1
サムズ・タウン (Sam's Town)	2006年10月2日	2	1
デイ&エイジ (Day & Age)	2008年11月18日	6	1
バトル・ボーン (Battle Born)	2012年9月17日	3	1
ワンダフル・ワンダフル (Wonderful Wonderful)	2017年9月22日	1	1
インプローディング・ザ・ミラージュ (Imploding the Mirage)	2020年8月21日	8	1
プレッシャー・マシーン (Pressure Machine)	2021年8月13日	9	1

コンピレーション・アルバム

ソーダスト (Sawdust) (2007年) ※シングルB面などアルバム未収録曲を収録。 全米12位、全英7位
ダイレクト・ヒッツ (Direct Hits) (2013年) ベストアルバム ※新曲2曲を収録
レベル・ダイヤモンズ (Rebel Diamonds) (2023年) ベストアルバム ※新曲1曲、アルバム未収録曲2曲を収録

クリスマス・シングル

"A Great Big Sled" (2006年)
"Don't Shoot Me Santa" (2007年)
"Joseph, Better You Than Me" (2008年)
"¡Happy Birthday Guadalupe!" (2009年)
"Boots" (2010年)
"The Cowboys' Christmas Ball" (2011年)
"I Feel It in My Bones" (2012年)
"Christmas in L.A." (2013年)
"Joel the Lump of Coal" (2014年)

受賞歴

(受賞歴に関する具体的な情報は提供されていません)

日本公演

2004年 (Hot Fuss Tour) 7月30日　新潟・苗場スキー場@フジロック・フェスティバル
2005年 (Hot Fuss Tour) 3月6日　名古屋CLUB QUATTRO、3月8日　広島CLUB QUATTRO、3月9日　大阪・心斎橋CLUB QUATTRO、3月10日　東京・LIQUIDROOM
2007年 (Sam's Town Tour) 1月13日　Zepp Tokyo、1月14日　名古屋・CLUB DIAMOND HALL、1月15日　大阪・なんばHatch
2013年 (Battle Born World Tour) 10月8日　東京・STUDIO COAST、10月9日　東京・ディファ有明
2018年 (Wonderful Wonderful World Tour) 9月12日 東京・日本武道館
2024年 7月26日　新潟・苗場スキー場@フジロック・フェスティバル(グリーンステージ)

外部リンク

公式ウェブサイト (英語)
* ユニバーサルミュージックジャパン

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