シェルビー・ミラー

シェルビー・チャールズ・ミラー：不屈の精神で挑む右腕

シェルビー・チャールズ・ミラー（Shelby Charles Miller）は、1990年10月10日生まれ、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身のプロ野球選手です。右投右打の投手として、MLBのアリゾナ・ダイヤモンドバックスに所属しています。

プロ入りとカージナルス時代

2009年のMLBドラフトで、セントルイス・カージナルスから1巡目（全体19位）という高い評価を受け指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2011年には、将来有望な若手選手が集うオールスター・フューチャーズゲームに選出され、マイナーリーグ全体でもトップクラスの評価を得るなど、将来のエース候補として期待を集めました。

2012年9月5日、ニューヨーク・メッツ戦でメジャーデビューを果たします。同年10月3日のシンシナティ・レッズ戦では、初先発として6回を被安打1、7奪三振、無失点という圧巻の内容で飾りました。その後、ハイメ・ガルシアの負傷により、地区シリーズのロースターにも名を連ねました。

2013年には、開幕から先発ローテーションの一角を担い、31試合全てに先発登板。15勝9敗、防御率3.06、169奪三振という素晴らしい成績を収め、ナショナルリーグの新人王投票では3位に入りました。

ブレーブス、そしてダイヤモンドバックスへ

2014年11月、ジェイソン・ヘイワード、ジョーダン・ウォルデンとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍。2015年には、前半戦で2度の完封勝利を記録するなど5勝を挙げ、自身初のオールスターゲーム選出を果たしました。しかし、シーズンを通して打線の援護に恵まれず、21試合でクオリティ・スタートを記録しながらも、両リーグ最多となる17敗を喫しました。

2015年12月には、エンダー・インシアーテ、アーロン・ブレアー、ダンズビー・スワンソンとのトレードで、アリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。しかし、2016年は不調に苦しみ、マイナーリーグ降格も経験。2017年には、トミー・ジョン手術を受け、シーズンを棒に振る結果となりました。

レンジャーズ、そしてブルワーズへ

2019年、テキサス・レンジャーズと契約しますが、シーズン途中で自由契約となります。2020年には、ミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結びますが、メジャー昇格は叶いませんでした。

カブス、パイレーツ、ジャイアンツ、ドジャース時代

2021年はシカゴ・カブス、ピッツバーグ・パイレーツ、2022年はニューヨーク・ヤンキース傘下（AAA級）、サンフランシスコ・ジャイアンツ、2023年はロサンゼルス・ドジャースと、多くの球団を渡り歩きました。

タイガース、そしてダイヤモンドバックスへ復帰

2023年12月、デトロイト・タイガースと契約。2024年は開幕をメジャーで迎えましたが、故障者リスト入りやAAA級への降格を経て、シーズン途中に自由契約となりました。同年は51試合に登板し、6勝8敗2セーブ5ホールド、防御率4.53という成績を残しました。

2025年、古巣であるアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加。オープン戦で好成績を収め、開幕ロースター入りを果たしました。

度重なる怪我や不調を乗り越え、不屈の精神で野球に取り組むシェルビー・ミラー。再びダイヤモンドバックスで輝きを放つことができるのか、今後の活躍に期待が高まります。

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