シャルル＝マリー・ド・ラ・コンダミーヌ

シャルル＝マリー・ド・ラ・コンダミーヌ

シャルル＝マリー・ド・ラ・コンダミーヌ（Charles Marie de La Condamine）は、1701年1月28日にパリで生まれたフランスの地理学者および数学者です。彼の科学的探求と冒険心は、地理学の発展に大きな影響を与えました。

初期の人生と教育

コンダミーヌは軍人としての教育を受けましたが、彼の興味はほかの分野へと広がりました。彼は1731年に東地中海のレバント地方における調査に参加し、以降の科学探求への道を切り開くことになります。

赤道測量隊への参加

1735年、コンダミーヌは赤道近くのペルーで行われた測量隊に参加しました。この調査は、子午線の弧長を測定することを目的としており、彼はルイ・ゴダンやピエール・ブーゲと共に旅をしました。困難に直面しながらも、コンダミーヌはペルーのキトからアマゾン川を下り、カイエンヌへと到達しました。これはアマゾンに関する初の科学的調査とされ、多くの重要な発見がありました。

パラゴムノキの調査

1736年には現地住民が利用していたパラゴムノキの樹皮について調査を行い、その特異な性質を発見しました。この研究が本国フランスの科学アカデミーに報告されることで、後のゴム産業の発展へつながる重要な役割を果たしました。また、1737年にはマラリアの治療薬としてキニーネの効果的な使用方法を見出しました。

地球形状の明らかに

測量を通じて、コンダミーヌは地球が完全に球形ではなく、赤道に沿って長くなった回転楕円体（扁球）であることを明らかにしました。この結果は後のメートル法の制定にも寄与しました。

科学アカデミーへの貢献

1744年にフランスへ戻ったコンダミーヌは、1745年に科学アカデミーの会報に旅行記を発表しました。この中で、アマゾン川とオリノコ川を結ぶ自然の運河カシキアレ川や、アマゾンの原住民が使用する毒矢の成分クラーレについて初めてヨーロッパに紹介しました。

その他の業績

1748年にはロンドンの王立協会の会員に選出され、1760年にはアカデミー・フランセーズにも名を連ねることになりました。彼はまた、ローマ時代の建築の調査から古代の長さの単位を調べ、1751年には南米旅行記を出版しました。

まとめ

シャルル＝マリー・ド・ラ・コンダミーヌは、地理学や科学において多大な貢献をし、その探求心と成果は今日の地理学の基礎を築いたと言えるでしょう。彼の業績は、後の世代に多くの影響を与え続けています。

もう一度検索