ジョシュ・ローゼン

ジョシュ・ローゼン：波瀾万丈なキャリアを歩むNFLクォーターバック

ジョシュ・バリンジャー・リッピンコット・ローゼン（Joshua Ballinger Lippincott Rosen、1997年2月10日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州マンハッタンビーチ出身のアメリカンフットボール選手です。ポジションはクォーターバック（QB）を務めています。

プロ入り前：UCLAでの輝かしい活躍

ローゼンは2015年にUCLAに入学。当時、3年間先発QBを務めていたブレット・ハンドリーがNFL入りしたため、QBのポジションに大きな空きができました。春と夏の練習で先発QBの座を勝ち取ったローゼンは、開幕前の8月26日に先発QBに指名されます。

開幕戦では、351ヤード、3TDを投げ、ヴァージニア大学に34-16で勝利。ローゼンは、1年生ながらUCLAの開幕先発QBを務めるという快挙を達成しました。その年は目覚ましい活躍を見せ、数々の賞を受賞。

2年次の2016年シーズンは、肩の負傷により6試合の出場に留まります。しかし、3年次の2017年シーズンには、テキサスA&M大学との開幕戦で491ヤード、4TDを投げ、一時34点差をつけられていた試合を、第4Q残り48秒で逆転勝利するという劇的な展開を演出しました。この34点差逆転は、チーム史上最多、FBS史上2番目の記録となりました。

この年は度重なる脳震盪に苦しみながらも、3,756ヤード、26TD、10INTを記録し、"Chosen Rosen"（選ばれしローゼン）、"Chosen One"（選ばれし者）などと称えられました。

NFLでのキャリア：期待と苦難

2018年、ローゼンはNFLドラフトにエントリーし、アリゾナ・カージナルスから1巡全体10位で指名を受けました。このドラフトでは、ベイカー・メイフィールド、サム・ダーノルド、ジョシュ・アレンに次ぐ4番目に指名されたQBとなりました。カージナルスとは4年1784万ドルの契約を結び、トレーニングキャンプではマイク・グレノンとの2番手QB争いに勝利します。

2018年シーズンの第3週シカゴ・ベアーズ戦で、サム・ブラッドフォードに代わって途中出場。その後、先発に昇格し、14試合で2,278ヤード、11TD、14INTを記録しましたが、チームは3勝13敗でリーグ最下位に終わりました。

2019年、カージナルスはドラフトでカイラー・マレーを指名。ローゼンはドラフト2巡指名権、2020年ドラフト5巡指名権と引き換えにマイアミ・ドルフィンズへトレードされます。開幕当初はライアン・フィッツパトリックの控えでしたが、開幕2連敗の後、先発に抜擢されました。しかし、3試合に先発するも勝利を得られず、再びフィッツパトリックの控えに。オフにはドルフィンズがトゥア・タゴヴァイロアをドラフトで指名したため、ローゼンはトレード要員となり、最終的にチームからリリースされました。

ジャーニーマンとしてのキャリア

その後、サンフランシスコ・49ers、アトランタ・ファルコンズ、クリーブランド・ブラウンズ、ミネソタ・バイキングスと、多くのチームを渡り歩きました。2020年には49ersで2試合アクティブロースター入りしたものの、出場機会はありませんでした。2021年にはファルコンズで4試合に出場。しかし、どのチームでも定着することはできず、ジャーニーマンとしてのキャリアを歩むことになりました。

現在

2023年現在はどのチームにも所属していません。

UCLA時代には輝かしい実績を残し、NFL入り後も期待されたローゼンでしたが、様々な要因が重なり、その才能を十分に開花させることができませんでした。しかし、彼はまだ若く、今後の活躍に期待するファンも少なくありません。彼の今後のキャリアに注目していきましょう。

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