ジョン・ラウシュ

ジョン・エーリヒ・ラウシュ（Jon Erich Rauch, 1978年9月27日 - ）は、アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビル出身の元プロ野球選手です。投手として、右投右打で活躍しました。

概要

ラウシュは、その身長6フィート11インチ（約211cm）という恵まれた体格で知られています。ショーン・ジェリーと並び、メジャーリーグ史上最も背の高い選手として記録されています。あのランディ・ジョンソンよりもさらに1インチ高いのです。

経歴

プロ入りとオリンピック

1999年のMLBドラフトでシカゴ・ホワイトソックスから3巡目（全体99位）で指名され、プロ入りを果たします。2000年には、シドニーオリンピックに野球アメリカ合衆国代表として出場し、見事金メダルを獲得しました。

メジャーリーグでの活躍

2002年4月2日にホワイトソックスでメジャーデビューを果たします。その後、2004年7月18日にカール・エバレットとのトレードでゲイリー・マジュースキーとともにモントリオール・エクスポズへ移籍しました。エクスポズではリリーフとして頭角を現し、2006年には85試合に登板。これは球団史上、マイク・マーシャルの92試合に次ぐ記録でした。2007年にはさらに記録を更新し、リーグ最多となる88試合に登板しました。

2008年は、故障者リスト入りしたチャド・コルデロの代わりにクローザーを務めることになります。ナショナルズ・パークの公式ゲーム初試合となった3月30日のブレーブス戦では、勝利投手となりました。コルデロの復帰後も、当時の監督マニー・アクタはラウシュをクローザーとして起用し続けました。

その後、2008年7月22日にエミリオ・ボニファシオとのトレードでアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。2009年8月28日にはケビン・マルベイとのトレードでミネソタ・ツインズへ移籍しました。2010年には、ロン・ガーデンハイアー監督から、肘の手術でシーズン絶望となったクローザー、ジョー・ネイサンの代役として指名されます。しかし、同年11月1日にFAとなりました。

2011年1月17日、トロント・ブルージェイズと1年375万ドル＋オプションで契約。しかし、8月15日のシアトル・マリナーズ戦の遠征中にシアトル市内の病院で虫垂切除手術を受け、同日DL入り。この年、速球の平均球速が低下し、被弾が増加したことで成績は悪化。オフにオプションを破棄され、FAとなります。

2011年12月6日、ニューヨーク・メッツと1年契約を締結。2012年10月29日にFAとなりました。

2013年2月5日、マイアミ・マーリンズと1年契約を結びましたが、5月22日に放出。同年6月1日にボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結び、7月3日に放出。2014年1月23日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結びましたが、3月26日に解雇され、現役を引退しました。

選手としての特徴

ラウシュは、長身から投げ下ろす角度のあるボールが持ち味のリリーフ投手でした。特にエクスポズ時代には、そのタフさでブルペンを支え、多くの試合で重要な役割を果たしました。

背番号

51 (2002年 - 2008年途中)
57 (2008年途中 - 2009年)
60 (2009年途中 - 2013年)

代表歴

2000年シドニーオリンピックの野球競技・アメリカ合衆国代表

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