スコット・スピージオ

スコット・エドワード・スピージオ（Scott Edward Spiezio, 1972年9月21日 - ）は、アメリカ合衆国イリノイ州ジョリエット出身の元プロ野球選手。右投両打。

父のエド・スピージオもカージナルスなどでプレーした元メジャーリーグ選手（三塁手）である。

経歴

1993年のMLBドラフトでオークランド・アスレチックスから6巡目（全体181位）で指名され契約。

1996年9月14日にメジャーデビュー。当初は三塁手として起用されることが多かったが、ユーティリティープレイヤーとしての能力も高く、二塁手や一塁手もこなした。

2000年にアナハイム・エンゼルスに移籍してからは、内野だけでなくライトやレフトも守るなど、さらにユーティリティー性を発揮した。

2002年はキャリアハイとなる140安打、打率.285、出塁率.371を記録。同年のサンフランシスコ・ジャイアンツとのワールドシリーズでは、2勝3敗と追い込まれた第6戦の7回裏、0-5と劣勢の中、反撃の口火を切る3点本塁打を放った。さらに、8回裏にはトロイ・グロースが逆転となる適時二塁打を放ち、6-5で勝利。その勢いのまま第7戦も制し、エンゼルスの球団史上初となるワールドシリーズ優勝に大きく貢献した。ポストシーズンでは、地区シリーズから合計16試合で19打点を記録。これは1997年のサンディー・アロマー・ジュニア（インディアンス）と並ぶ最多タイ記録である。

2003年シーズン後、三塁手が手薄となっていたシアトル・マリナーズに移籍。

2004年は開幕から正三塁手としてプレーするも、前年オフに移籍してきたリッチ・オーリリア、そしてこの年が現役最終年となる主砲エドガー・マルティネスとともに打撃不振に苦しみ、シーズンを通して調子が上がらなかった。結局、112試合に出場し、打率.215という不本意な成績に終わった。

2005年は、前年オフにリッチー・セクソンとエイドリアン・ベルトレという二人の大砲を獲得した影響で、出場機会が大幅に減少。29試合の出場で打率.064と極度の不振に陥り、8月19日に自由契約となった。

2006年2月にカージナルスとマイナー契約を結び、春季キャンプで好調をアピールし、開幕ロースター入りを果たした。エンゼルス時代にチームメイトだったデビッド・エクスタインと再び同じチームでプレーすることになった。代打や、三塁手スコット・ローレンの控えとして出場し、チームはプレーオフに進出。ニューヨーク・メッツとのリーグチャンピオンシップシリーズでは、第2戦で同点となる2点適時三塁打、第3戦では先制となる2点適時三塁打を放つなど、計5打点を記録し、チームは4勝3敗でメッツを破った。デトロイト・タイガースとのワールドシリーズでは4打数無安打に終わったものの、カージナルスが4勝1敗でタイガースを下し、自身2度目となるワールドシリーズ優勝を経験した。シーズン後、カージナルスと2年契約を結んだ。

2007年6月15日のアスレチックス戦では、自身初となる投手を経験。8回裏、3-14と大きく負けている場面で4番手として登板し、打者4人を内野ゴロ、四球、左邪飛、右飛で打ち取り、1イニングを無失点に抑えた。この登板により、スピージオがまだ守っていないポジションは、捕手、遊撃手、中堅手の3つとなった。

2008年2月27日、飲酒運転など6つの罪で逮捕状が出ていることが発覚し、セントルイス・カージナルスから解雇された。

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