スバルのエンジン系列名

スバルエンジン系列の詳細

スバルのエンジン系列は、富士重工業が製造するスバル車に搭載されているエンジンを、シリンダー配置や気筒数に基づいて分類したものです。これにより、エンジンの技術やモデルの特徴を理解しやすくなっています。例えば、スバルのエンジン型式名はアルファベット2文字と数字2文字の組み合わせで表され、前半のアルファベットが系列を示し、後半の数字がバリエーションを表します。近年のものについては、排気量を表すこともあります。

エンジンの型式の取り決めに関して、FB系やCBエンジンを除いて、最初のアルファベットは「E」で始まります。ここでは、各エンジン系統と搭載車両について具体的に見ていきましょう。

直列2気筒エンジン

このタイプには、2ストロークガソリンエンジンのEK型があります。このエンジンは、スバル・360に搭載されました。4ストロークガソリンエンジンもEK型があり、こちらは初代レックスで使われました。

直列3気筒エンジン

直列3気筒の4ストロークガソリンエンジンであるEF型は、ドミンゴというモデルに搭載されました。

直列4気筒エンジン

4ストロークガソリンエンジンのEN型は、3代目レックスに配置されており、一般的なスバルのエンジン設計の重要な一角を成しています。

水平対向4気筒エンジン

最も有名なスバルのエンジンシリーズであり、多数のモデルで使用されています。

• - EA型: スバル・1000
• - EJ型: 初代レガシィ
• - EL型: 2代目インプレッサ
• - FB型: 3代目スバル・フォレスター
• - FA型: スバル・BRZ
• - CB型: 2代目レヴォーグ

加えて、4ストロークディーゼルエンジンのEE型は、4代目レガシィに搭載されています。また、4ストロークCNGエンジンのEJ型も4代目レガシィで用いられました。

水平対向6気筒エンジン

このタイプのエンジンには以下があります。

• - ER型: アルシオーネに搭載
• - EG型: アルシオーネSVXに搭載
• - EZ型: 3代目レガシィに搭載

その他のエンジン

スバルが開発した特異なエンジンも挙げておきましょう。例えば、FG4Aは1952年に富士精密工業が開発した1,500ccのOHVエンジンですが、このエンジンはプリンス自動車工業に委託されて開発されました。

L4-1はボクスホールエンジンを参考に開発されたOHVエンジンで、スバル・1500試作車に搭載されるはずでしたが、計画は中止されました。

さらに、SUBARU-M.M.という水平対向12気筒エンジンが1988年にモトーリ・モデルニと共同開発され、F1に参戦する計画がありました。最高出力600馬力を誇るこのエンジンは、実際には故障や重さによる問題で十分なパフォーマンスを発揮できず、短期間での参戦となりました。

これらの情報は、スバルのエンジンがどのように進化し、さまざまな車両に搭載されてきたかを示すものです。スバルのエンジン技術は、シリンダー配置や気筒数の多様性によって、ユーザーに多彩な選択肢を提供し続けています。

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