ハイワット

ハイワット（Hiwatt）

ハイワットは、イギリスを代表するエレクトリックギターおよびベース用アンプの製造会社です。マーシャルやヴォックスと共に、独特の"ブリティッシュ"ギターアンプサウンドのイメージを確立しました。アンプ以外にも、コンパクトエフェクターを製造しています。

サウンド・シティとの関係

ハイワットの誕生には、ザ・フーのピート・タウンゼントとジョン・エントウィッスルの存在が大きく関わっています。彼らは以前からサウンド・シティアンプを愛用していましたが、1968年後半に、使用していた機材に対して細かな改良を要望しました。しかし、この要望はサウンド・シティ側には受け入れられませんでした。

そこで、当時サウンド・シティの製造に携わっていたデイヴ・リーヴス（Dave Reeves）が、彼らの要望に応える形で、ハイライト・エレクトロニクスという名義でカスタム版のサウンド・シティL100アンプを製造しました。このモデルは後にハイワットDR103と名付けられ、1970年にはCP103「スーパー・フー100」モデルへと進化しました。ピート・タウンゼントは10年以上にわたり、ほぼこのモデルのみを使用し続けました。1973年にはDR103Wへと更新され、タウンゼントは現在もこのモデルを愛用しています。

ハイワットの魅力と著名なユーザー

ハイワットのアンプは、そのクリアでパワフルなサウンドが特徴です。特に、大音量でも歪みの少ない、クリーンなサウンドを求めるギタリストやベーシストに支持されています。また、耐久性が高く、長年愛用できる点も魅力です。

数多くの著名なミュージシャンがハイワットのアンプを使用しています。

キース・エマーソン（エマーソン・レイク・アンド・パーマー）
ロバート・フリップ（キング・クリムゾン）
スティーヴ・ハケット（ジェネシス）
デヴィッド・ギルモア（ピンク・フロイド）
ジェフ・ワトソン (ギタリスト)　(ナイト・レンジャー)
トミー・ボーリン（ディープ・パープル）
ジョン・エントウィッスル（ザ・フー）
ピーター・フック（ジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダー）
トレヴァー・ホーン（バグルス/イエス/アート・オブ・ノイズ）
マニー・チャールトン（ナザレス）
アレックス・ライフソン（ラッシュ）
hide（X JAPAN/hide with Spread Beaver/zilch）
ジミー・ペイジ（レッド・ツェッペリン）
トム・ピーターソン（チープ・トリック）
ニール・ショーン（ジャーニー）
ピート・タウンゼント（ザ・フー）
ロバート・トゥルージロ（スイサイダル・テンデンシーズ/インフェクシャス・グルーヴス/メタリカ）
エディ・ヴェダー（パール・ジャム）
ジョー・ウォルシュ（イーグルス）
ロビン・ザンダー（チープ・トリック）
竹中尚人/チャー(Char)（JOHNNY, LOUIS & CHAR/PINK CLOUD）
中内 正之（セカイイチ）
本田毅（PERSONZ/氷室京介/その他）
斉藤康之 (REACTION)
シノダ(ヒトリエ)

これらのミュージシャンのサウンドを支えたハイワットのアンプは、現在でも多くのギタリストやベーシストに愛用されています。

また、ハイワット以前のサウンド・シティのアンプも、以下のような著名なミュージシャンに愛用されていました。

ジャック・ブルース（クリーム）
エリック・クラプトン（クリーム）
ジョン・エントウィッスル（ザ・フー）
ジミ・ヘンドリックス
デヴィッド・ギルモア（ピンク・フロイド）
ジミー・ペイジ（レッド・ツェッペリン）
ノエル・レディング（ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス）
ピート・タウンゼント（ザ・フー）

外部リンク

Hiwatt Amplification official site
* TheWho.net page documenting Pete Townshend's transition from Sound City amps to Hiwatt

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