パークリージェント

パークリージェント：カナダが生んだ地方競馬の雄

カナダでの華々しいデビューから日本の地方競馬を席巻した種牡馬へ

パークリージェントは、カナダで生まれ育った競走馬です。その華麗なるキャリアは、2歳時の1983年から始まりました。カナダの競走界で活躍し、カップ＆ソーサーステークス（G2）を含む9勝という輝かしい成績を残しました。伯父には、かの有名なナイスダンサーというサラブレッドがいます。

その後、6歳（旧7歳）の1987年、日本へ輸出されます。静内スタリオンステーションで繋養生活が始まり、その後1990年にはレックススタッドへと移籍しました。2005年の繁殖シーズンを最後に種牡馬を引退し、功労馬として余生をレックススタッドで送りました。そして、2007年3月8日、老衰のためこの世を去りました。その功績を称え、5月1日には桜舞馬公園で慰霊祭が執り行われ、多くの関係者が参列しました。

地方競馬を支えた偉大な種牡馬

パークリージェントの真価は、種牡馬として発揮されました。1987年に生まれた初年度産駒から、その子たちは日本の競馬界、特に地方競馬で活躍を始めます。そして、その活躍は目覚ましく、1994年と2000年には地方競馬リーディングサイアーに輝き、1995年には地方競馬の3歳（現2歳）リーディングサイアーにも選出されました。

数多くの重賞勝ち馬を輩出しましたが、残念ながら後継種牡馬はリージェントブラフ一頭のみでした。リージェントブラフも2008年に亡くなっており、パークリージェントの血脈は、その産駒たちを通して受け継がれています。

主な産駒たち

パークリージェントの産駒は、中央競馬だけでなく、地方競馬でも数々のタイトルを獲得しました。代表的な産駒として、以下の馬たちが挙げられます。

ロングタイトル (1988年生): 1991年神戸新聞杯優勝
アサカリジェント (1989年生): 1992年弥生賞優勝
カネショウゴールド (1991年生): 1994年東京ダービー優勝
リワードルンゼ (1991年生): 1994年桜花賞 (浦和競馬) 優勝
スリーパーク (1993年生): 2000年三条記念など
ヒダカリージェント (1993年生): 1996年グランシャリオカップ優勝
ヒットパーク (1994年生): 2000年道営記念など
キタノタイトル (1995年生): 1998年東北優駿など
リージェントブラフ (1996年生): 2001年ダイオライト記念、2002年川崎記念、2003年名古屋グランプリ優勝、種牡馬としても活躍
アインアイン (1997年生): 2000年東京プリンセス賞、2002年東京盃など
トニージェント (1997年生): 2000年ダイヤモンドカップ、不来方賞優勝、2002年-2004年桐花賞3連覇、2004年-2005年みちのく大賞典連覇など
オグリパピー (1998年生): 2000年ジュニアクラウンなど
ニッタレヴュー (1998年生): 2005年スプリング争覇など
ケンゴウザン (1999年生): 2005年オータムスプリントカップなど
スオウリージェント (1999年生): 2001年ハイセイコー記念優勝
キジョージャンボ (2000年生): 2004年ゴールド争覇優勝
ケイウンヘイロー (2003年生): 2007年大阿蘇大賞典、2008年九州王冠優勝

これらの産駒たちは、地方競馬のレベルを向上させる上で大きな役割を果たしました。

母の父としての活躍

パークリージェントは、種牡馬としての成功だけでなく、母の父としても優れた能力を発揮しました。その血を受け継いだ馬たちも、中央競馬や地方競馬で活躍しています。

ジーナフォンテン (母ジュピターガール、2002年スパーキングレディーカップなど)
タカラアジュディ (母ヒートウェイブ、2004年名古屋優駿など)
バローネフォンテン (母ジュピターガール、2005年東京オータムジャンプ)
ビーナスライン (母ホクトペンダント、2006年函館スプリントステークス)
ホワイトカーニバル (母イエローブルーム、2002年フェアリーステークス)

まとめ

パークリージェントは、カナダでの競走馬としての成功、そして日本の地方競馬を牽引した種牡馬としての功績により、競馬史に名を刻む偉大なサラブレッドと言えるでしょう。その血統は、現在も多くの競走馬に受け継がれ、競馬界に大きな影響を与え続けています。

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