プラザ

「プラザ（plaza）」は、スペイン語で都市にある公共広場を意味する言葉です。ただし、スペイン語の発音は「プラサ」に近いものとなっています。日本語の「プラザ」という言葉は、英語の発音['plæzə]から来ています。

語源と各言語での表現

「プラザ」の語源は、ラテン語の「platea（プラテア）」、つまり大通りを意味する言葉に遡ります。興味深いことに、英語の「place（プレイス）」と同音であることからも、場所という概念と深く結びついていることが分かります。また、イタリア語では「piazza（ピアッツァ）」という言葉が使われています。

世界各地の代表的なプラザ

世界には数多くの「プラザ」が存在します。以下にいくつかの代表的な例を挙げます。

スペイン語圏

ベネズエラ広場 （ベネズエラ、カラカス）
ボリバル広場 （ベネズエラ、カラカス）
スペイン広場 （スペイン、マドリード）
スペイン広場 （スペイン、セビリア）
マヨール広場 （スペイン、マドリード）

その他の国

アステールプラザ（日本、広島）
ラゾーナ川崎プラザ（日本、神奈川県川崎市）
丸の内マイプラザ（日本、東京都千代田区丸の内）
ビーコンプラザ（日本、大分県別府市山の手町）
アル・プラザ（日本）
フォックス・プラザ（日本）
クッキープラザ（日本、埼玉県久喜市久喜中央）
OAK plaza（日本、東京都練馬区東大泉）
ショッパーズプラザ（日本）
ショッパーズプラザ新浦安（日本、千葉県浦安市入船）
ディズニーシー・プラザ（日本、千葉県浦安市）
フェスティバルプラザ（日本、大阪府大阪市北区）
ザ・北浜プラザ（日本、大阪府大阪市中央区）
ウェルズ・ファーゴ・プラザ（アメリカ合衆国、ヒューストン）
ガーデン・ステート・プラザ（アメリカ合衆国、パラマス）
10ユニバーサル・シティ・プラザ（アメリカ合衆国、ユニバーサルシティ）
トゥー・プルーデンシャル・プラザ（アメリカ合衆国、シカゴ）
フォックス・プラザ（アメリカ合衆国、ロサンゼルス）
バンク・オブ・アメリカ・プラザ（アメリカ合衆国）
フリーダム・プラザ（アメリカ合衆国、ワシントンD.C.）
クイーンズ・プラザ（アメリカ合衆国、ロングアイランドシティクイーンズ）
ズコッティ公園「リバティプラザ公園」（アメリカ合衆国、ニューヨーク市ロウアーマンハッタン）
ワン・リバティ・プラザ（アメリカ合衆国、ニューヨーク市ロウアーマンハッタン）
コメルシオ広場（ポルトガル、リスボン）
ロシオ広場（ポルトガル、リスボン）
フェラーリ・プラザ（イタリア、ジェノヴァ）
ポツダム広場（ドイツ、ベルリン）
プラーク・グルンバルツキ（ポーランド、ヴロツワフ）
ハビブ銀行プラザ（パキスタン、カラチ）
プラザ・ミランダ（フィリピン、マニラ）
プラザ・デ・ローマ（フィリピン、マニラ）
リベルタード（フィリピン、イロイロ）
三権プラザ（ブラジル、ブラジリア）
UOBプラザ（シンガポール）
リパブリックプラザ（シンガポール）
セントラルプラザ（香港）
マニュライフプラザ（香港）
CITICプラザ（中国、広州）
ワンダ・プラザ（中国）
リパブリックプラザ（中国）
パンティップ・プラザ（タイ、バンコク）
ナナ・プラザ（タイ、バンコク）
Plac Zamkowy（ポーランド、ワルシャワ）
Plac Defilad（ポーランド、ワルシャワ）
コンコルド広場（フランス、パリ）
プレイスピガール（フランス、パリ）
グランドプレイス（ベルギー、ブリュッセル）
キアポ（フィリピン、マニラ）
イントラムロス（フィリピン、マニラ）
イロイロシティー（フィリピン、イロイロ）
モニュメントサークル（アメリカ合衆国、インディアナポリス）
* プレイスジャック・カルティエ（カナダ、モントリオール）


これらの例からわかるように、「プラザ」は単なる広場だけでなく、商業施設や高層ビル、コミュニティの名称としても広く使われています。

日本における「プラザ」の普及

日本では、1960年代頃から「プラザ」という言葉が使われるようになりました。最初期の例としては、1907年にニューヨークに建設されたプラザホテルがありますが、日本における普及には、住友銀行頭取や朝日放送社長を務めた鈴木剛氏の存在が大きく影響しています。1966年、鈴木氏が朝日放送本社を移転する際に、隣接地にホテルを建設することになり、そのホテルの名前を検討していた際に、「プラザ」という言葉がアドバイスされたことがきっかけで、「ホテルプラザ」という名称が誕生しました。また、それ以前にも1965年に東急電鉄の五島昇氏が田園都市線の駅を「たまプラーザ駅」と命名した例もあります。これらの事例を皮切りに、「プラザ」という名称はホテルや商業施設、コミュニティ施設など、日本全国に広まっていきました。コミュニティ名称の例としては、「産業振興プラザ」などが挙げられます。

東京ディズニーランドの「プラザ」

東京ディズニーランドの中心には、シンデレラ城前に広がる円形の「プラザ」があります。ここは園内の主要なエリアへのアクセスポイントであり、「ハブ」とも呼ばれる重要な場所です。プラザの周囲はパレードルートとなっており、パレード開催時には多くの人で賑わいます。中央には美しい花壇が配置され、イベント時にはモニュメントなどが飾られます。また、花壇の周りには期間限定のショップが設置されることもあります。夜には木々に施された電飾が点滅し、幻想的な雰囲気を醸し出します。シンデレラ城前のエリアは「キャッスルフォアコート」と呼ばれ、ディズニー映画『シンデレラ』に登場する馬車などが描かれています。ここでは、イベントに応じて「キャッスルフォアコートステージ」が設けられ、ショーが開催されることもあります。

このように、「プラザ」という言葉は、その語源である広場としての意味合いだけでなく、商業施設やコミュニティの場、そして夢と魔法の場所であるディズニーランドまで、多様な形で私たちの生活に深く根付いています。

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