プロボクシング・世界チャンピオン会

プロボクシング世界チャンピオン会

プロボクシング世界チャンピオン会は、日本のプロボクシング界で活躍する世界王者たちによって結成された団体です。この組織は、日本のプロ野球名球会に相当し、伝統と誇りを持つボクシングの世界での地位を確立しています。2010年2月15日に、東日本ボクシング協会の総会で設立が決定され、同年5月14日にその発表が行われました。

活動内容

この会には、JBC（日本ボクシングコミッション）が公認するWBA・WBCのタイトル保持者が参加しています。2010年2月時点では、66名（男子62名、女子4名）の王者が誕生しており、そのうち、渡辺二郎を除く65名がこの会のメンバーとして参加できる資格を有しています。発足時に参加したのは、物故者や海外の選手を除いた58名でした。

世界チャンピオン会の成立にあたり、1952年の5月19日には白井義男が日本人として初めて世界タイトルを獲得したことを記念し、この日を「ボクシングの日」と定めました。この日には毎年「ファン感謝イベント」が開催され、多くのボクシングファンが集まります。初回のイベントは、現役を含む歴代世界王者38名が参加し、新旧王者によるトークショーやキッズボクシング教室、慈善オークションなど多彩なプログラムが実施されました。また、新人王予選や復活したヘビー級公式試合、女子のエキシビションマッチも行われ、盛大な盛り上がりを見せました。

2010年10月に、李冽理が世界王座を獲得し、発足後の新会員として記念すべき第一号となりました。2011年の「ボクシングの日」では、現役・引退を含む45名の世界王者が集まり、東日本大震災からの復興支援を目的としたイベントを実施しました。募金活動やオークション、およびグッズ販売を通じて義援金が集められ、ボクシング界の連帯感が感じられる一日となりました。さらに、女子のプロトライアルマッチや日本・東洋太平洋のダブルタイトルマッチも開催されるなど、充実した内容が組まれました。

2013年10月4日には、「世界チャンピオンFANミーティング」が東京ドームホテルにて実施され、新旧合わせて39名の世界チャンピオンが参加しました。俳優の千葉真一や元プロ野球監督の古葉竹識といった著名なゲストも招かれ、約320人のボクシングファンが集う華やかなイベントとなりました。

発足メンバー

現在のプロボクシング世界チャンピオン会の発足メンバーは以下の通りです。

• - 最高顧問: ファイティング原田（フライ級、WBA・WBCバンタム級）
• - 会長: ガッツ石松（WBCライト級）
• - 副会長: 具志堅用高（WBAライトフライ級）
• - 事務局長: 中島成雄（WBCライトフライ級）
• - 理事: 渡嘉敷勝男（WBAライトフライ級）
• - 理事: 畑中清詞（WBCスーパー[[バンタム級]]）
• - 理事: 平仲明信（WBAスーパーライト級）
• - 理事: 飯田覚士（WBAスーパー[[フライ級]]）
• - 理事: セレス小林（WBAスーパー[[フライ級]]）
• - 特別顧問: 大橋秀行（WBA・WBCミニマム級）

この会は日本のボクシング界の発展に寄与し、王者たちの交流やファンとの繋がりを深める重要な役割を果たしています。また、ボクシングの文化や歴史を次世代に伝えるための活動も積極的に行っています。

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