プージャー・ヘーグデー

プージャー・ヘーグデーは、1990年10月13日に誕生したインドの女優です。主にテルグ語映画やヒンディー語映画の分野で活動しています。

彼女はマハーラーシュトラ州ムンバイで生まれ育ちましたが、両親はカルナータカ州マンガルール出身で、母親はトゥル語を話しました。プージャー自身も多言語に堪能で、トゥル語の他に英語、マラーティー語、ヒンディー語、カンナダ語、そしてタミル語を話すことができます。彼女は大学で学び、在学中にはダンスコンテストやファッションショーに参加していました。

俳優になる前、プージャーはモデルとしてキャリアをスタートさせました。2009年にはミス・インドに出場し、ミス・インド・タレントの称号を得ました。翌2010年にはミス・ユニバース・インドに挑戦し、準優勝を果たしました。この経験を機に、本格的にモデル活動を行うようになります。

2012年、ミシュキン監督のタミル語映画『Mugamoodi』で女優として初めてスクリーンに登場しました。監督がコンテストでの写真を見て彼女をヒロインに抜擢したと言われています。この役のためにタミル語を習得する必要があり、単語を英語で書き留めて覚える努力をしました。同作はタミル語映画では珍しいスーパーヒーローを題材としており注目されましたが、批評家からの評価は厳しく、最終的な興行成績は振るいませんでした。彼女自身の演技についても、才能を発揮する余地が少なかったという評価がありましたが、第2回南インド国際映画賞で新人女優賞にノミネートされました。

その後、テルグ語映画を中心に活動の場を広げます。2014年10月には『Oka Laila Kosam』でナーガ・チャイタニヤと共演し、その演技が高く評価され、フィルムフェア賞のテルグ語映画部門主演女優賞や南インド国際映画賞新人女優賞にノミネートされました。同年12月には『Mukunda』でヴァルン・テージとも共演しています。

2016年には、アシュトーシュ・ゴーワリケール監督の『Mohenjo Daro』でリティク・ローシャンと共演し、ヒンディー語映画界、いわゆるボリウッドへのデビューを果たしました。この役は監督の妻が彼女の広告写真を見たことがきっかけでオーディションに招かれたものです。この作品に専念するため、2014年から公開までの2年間は他のオファーを断り、マニラトナム監督からの話も辞退したと伝えられています。しかし、この映画も批評家から酷評され、興行的にも失敗に終わりました。それでもプージャーは演技を評価され、スターダスト・アワードの新人女優賞にノミネートされています。

2017年には『Duvvada Jagannadham』でアッル・アルジュンと共演しました。2018年にはスクマール監督の『ランガスタラム』でアイテム・ナンバーを務め、観客を魅了しました。同年には『Saakshyam』や、N・T・ラーマ・ラオ・ジュニアと共演したトリヴィクラム・シュリーニヴァース監督の『アラヴィンダとヴィーラ』にも出演し、『アラヴィンダとヴィーラ』では再びフィルムフェア賞テルグ語映画部門主演女優賞にノミネートされています。

2019年、ヴァムシー・パイディパッリ監督の『リシの旅路』でマヘーシュ・バーブと共演。作品への評価は分かれましたが、彼女の演技は好評を博し、ジー・シネ・アワード・テルグのフェイバリット女優賞を受賞しました。同年には『Gaddalakonda Ganesh』にも出演。そして、3年ぶりにボリウッド映画となるファルハード・サームジー監督の『ハウスフル4』に出演し、この作品は興行収入28億ルピーを超える大ヒットとなりました。2020年には、再びアッル・アルジュンと組み、トリヴィクラム・シュリーニヴァース監督の『ヴァイクンタプラムにて』に出演。この作品は興行収入25億ルピーを記録し、テルグ語映画の歴代興行成績で上位に入る記録的な成功を収めました。

その後も、2022年の『Radhe Shyam』など、精力的に映画出演を続けています。プージャー・ヘーグデーは、モデル時代の経験で培った存在感と、多言語能力、そして着実に磨き上げてきた演技力で、インド映画界において欠かせない存在となっています。

もう一度検索