ベトナムにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況

ベトナムにおける新型コロナウイルス感染症の流行状況

ベトナムにおける新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の流行は、2020年初頭に始まり、社会全体に大きな影響を与えました。以下に、その詳細な状況を記述します。

感染のタイムライン

2020年1月:
1月23日、ロンアン省で中国人男性とその父親の感染が確認されました。父親は武漢からハノイを経由してベトナムに入国していました。
1月30日、ハノイとタインホア省で、武漢から帰国したベトナム人3名の感染が確認されました。

2020年2月:
2月1日、カインホア省で、ホテル勤務のベトナム人女性が中国人感染者との接触により感染しました。
2月2日、ホーチミン市で、米国在住のベトナム人が武漢を経由して帰国後、感染が確認されました。
2月3日、感染者と同じ飛行機で帰国したベトナム人女性の感染が確認されました。
2月4日、武漢から帰国したベトナム人と、その家族の感染が確認されました。
2月6日、感染者の家族2名の感染が確認されました。
2月7日、感染者と同じグループに所属していた1名の感染が確認されました。
2月9日、新たに1名の感染が確認されました。
2月11日、感染者の家族である3ヶ月の乳児の感染が確認されました。
2月13日、新たに1名の感染が確認され、ヴィンフック省ソンロイ村が封鎖されました。

2020年3月:
3月6日、ロンドン、イタリア、パリ旅行から帰国したハノイ在住の女性の感染が確認されました。
3月7日、前日に感染が確認された女性の家族2人と、韓国大邱市からの入国者の感染が確認されました。
3月8日、感染者の近所に住む男性や、同じ飛行機で入国した複数外国人の感染が確認されました。
3月9日、感染者と同じ飛行機で入国したイギリス人男性の感染が確認されました。
3月10日、ホーチミン市とクアンナム省で、26歳女性感染者と接触歴のある人々の感染が確認されました。また、ビントゥアン省で帰国者の感染が確認されました。
3月11日、ダナンとビントゥアン省で、感染者と接触歴のある人々の感染が確認されました。
3月12日、ハノイとビントゥアン省で、ツアーガイドや感染者の家族などの感染が確認されました。
3月13日、ハノイで客室乗務員や家政婦の感染が確認されました。
3月14日、ホーチミン市、フエ、ハノイで、帰国者や感染者と接触歴のある人々の感染が確認されました。
3月15日、ホーチミン市、ハノイ、クアンナム省で、ヨーロッパからの帰国者などの感染が確認されました。
3月16日、ハノイ、ニントゥアン省で、留学生や帰国者などの感染が確認されました。
3月17日、クアンニン省、ハノイ、ホーチミン市で、帰国者や国内での接触者の感染が確認されました。
3月18日、ニントゥアン省、ダナン、ハノイ、ハイズオン省、フート省、ホーチミン市で、帰国者や感染者と接触歴のある人々の感染が確認されました。
3月19日、ハノイ、ホーチミン市で、帰国者やその家族、接触者の感染が確認されました。
3月20日、ハノイ、ホーチミン市で、医療関係者や帰国者などの感染が確認されました。
3月21日、ハノイ、バクザン市で、帰国者の感染が確認されました。
3月22日、新たに19人の感染が確認されました。
3月23日、ハノイ、バクザン市、ロンアン省、アンザン省、ホーチミン市、ダナン、ベンチェ省で、帰国者や接触者の感染が確認されました。

2020年7月:
7月31日、ダナンで入院していた患者の死亡が確認されました。

予防策

ベトナム政府は、感染拡大を防ぐために迅速な措置を講じました。
グエン・スアン・フック首相は、感染地域への立ち入りを避けるよう国民に警告しました。
中国との国境閉鎖が検討されました。
武漢へのツアーが中止され、武漢からのフライトがキャンセルされました。
教育訓練省は、全国の学校活動を一時停止しました。また、旅行者には14日間の検疫が義務付けられました。

影響と対応

備蓄:
感染症例の報告後、マスクと消毒剤がすぐに売り切れました。
保健大臣は、過剰な買い物を避けるよう国民に要請しました。
当局は、この流行を利用して利益を上げる人々を逮捕しました。

経済:
ベトナム経済は、民間および国内産業の減速、証券取引所の低迷、観光客の減少に見舞われました。

スポーツ:
V.League 1の試合が延期され、ベトナム代表サッカーチームの準備に影響が出ました。
F1ベトナムグランプリが延期されました。

政府の対応:
ベトナムは、初期段階で迅速な対応を行い、感染拡大を抑制しようと努めました。
政府の対応は、SARSの流行時と比較して賞賛を集めました。
しかし、施設の不足や政府の検閲に対する批判もありました。

人種差別と外国人恐怖症

一部のホテルやゲストハウスで、中国人の宿泊を拒否する動きがありました。
イスラム教徒に対する偏見も報告されました。

脚注

この流行は、ベトナム社会に多くの課題をもたらしましたが、同時に政府と国民の協力によって乗り越えようとする姿勢が見られました。

関連項目

肺炎
気道感染
新興感染症
輸入感染症
コロナウイルス
2019新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）
国・地域毎の2019年コロナウイルス感染症流行状況
中国本土における2019年コロナウイルス感染症の流行状況
タイにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況
日本における2019年コロナウイルス感染症の流行状況
2019年コロナウイルス感染症流行による外出制限・封鎖
2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響
重症急性呼吸器症候群（SARS）
中東呼吸器症候群（MERS）
2015年韓国におけるMERSの流行
2009年新型インフルエンザの世界的流行

外部リンク

駐日ベトナム大使館
在ベトナム日本国大使館
在ホーチミン日本国総領事館
海外安全ホームページ - 外務省

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