マッコーリー銀行

マッコーリー銀行：オーストラリアを代表する投資銀行

マッコーリー銀行（Macquarie Bank）は、オーストラリア・シドニーに本拠を置く、同国最大の投資銀行です。オーストラリア証券取引所には「MBL」のティッカーシンボルで上場しており、グローバルに多様な金融サービスを提供しています。

幅広い事業領域

マッコーリー銀行は、伝統的な銀行業務に加え、M&A（合併・買収）のアドバイザリー、株式・リサーチ、自己勘定投資、ファンドマネジメント、リースなど、多岐にわたる金融サービスを展開しています。世界28か国に70の拠点を持ち、約15,500人の従業員を擁するグローバル企業です。

アジア市場におけるプレゼンス

1969年にイギリスのマーチャントバンクであるヒル・サミュエルから独立した後、積極的な事業買収を通じてアジア市場での存在感を高めてきました。具体的には、1999年に米国のバンカーストラストからオーストラリアにおける投資銀行事業を、2004年にはオランダのINGグループからアジアにおける証券業務（旧ベアリング証券）を買収しています。アジア太平洋地域においては高いブランド認知度を誇り、各種リーグテーブルで上位にランクインしています。

インフラ投資における強み

マッコーリー銀行は、交通、水道、エネルギーといったインフラ分野に特化したファンドを世界各国で多数運用しています。その時価総額は約160億オーストラリアドルに達します。特に道路分野においては、グループ会社のMIGが、8か国で25の道路を保有する世界最大級の有料道路所有者兼開発者として知られています。

日本との関わり

日本においては、2006年に近畿日本鉄道から伊吹山ドライブウェイの運営権を譲り受け、子会社を通じて運営しています。また、過去には日本政策投資銀行とともに、TOYO TIRES ターンパイク（旧箱根ターンパイク）を子会社を通じて保有していました。

近年では、仙台空港の民営化にも関心を示し、運営企業として名乗りを上げたと報じられています。マッコーリー銀行は、今後も日本市場において、インフラ投資を中心に事業展開を進めていくと考えられます。

まとめ

マッコーリー銀行は、オーストラリアを代表する投資銀行として、グローバルな金融市場で存在感を示しています。特にインフラ投資においては、世界有数の実績を誇り、今後の動向が注目されます。

外部リンク

Macquarie Bank （英語）
(日本語)
* Macquarie Airports（英語）

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