マッスルビーナス

概要

「マッスルビーナス」は、テレビ埼玉で放送されたユニークなコンセプトを持つスポーツバラエティ番組です。制作はネオプラスが担当しました。番組は二つの期間に分けて放送されました。

初期段階は「筋肉美女-Muscle Venus-」というタイトルで、2008年4月から6月にかけて放映されました。この時期には、後に「マッスルビーナス」と呼ばれることになる若い女性タレントたちが、毎週異なるスポーツ種目に挑戦する企画が展開されました。メンバーの中には、プロレス団体「アイスリボン」の所属選手も含まれており、特に真琴選手の活動を応援する企画も番組内で紹介されました。

2008年9月からはタイトルを「マッスルビーナス」に改め、リニューアル放送が開始され、同年12月まで続きました。このリニューアル後のシーズンでは、映画「スリーカウント」との連携企画が主軸となりました。映画出演者のオーディションの様子や、出演者たちがプロレスに挑戦するトレーニング風景などが放送され、ストーリー性が強化されました。この取り組みの結果、2008年11月15日に開催された「アイスリボン19」新木場1stRING大会では、番組のオーディションを通過した新人選手たちが実際のプロレス試合でデビューを飾るという、番組と現実がリンクした展開を見せました。

放送情報と出演者

番組は毎週月曜日の深夜25時00分から25時30分まで放送されました。

「筋肉美女-Muscle Venus-」時代の主な出演者は以下の通りです。

• - MC: 石井里佳、天野勇剛
• - メンバー: 綾奈千瑞、永野由実、木下ゆり、鈴鼓、真琴（アイスリボン）、聖菜（アイスリボン）、りほ（アイスリボン）
• - レポーター・ナレーション: 梶原あき

「マッスルビーナス」時代の主な出演者は以下の通りです。

• - メンバー: 志田光、松本都、古賀祥子、植田ゆう希、藤本つかさ、森久ともよ、真悠いちこ、ひろせ友紀
• - マッスルビーナス応援団: 夏目祐理、香月ひな

番組に関連して、映画「スリーカウント」の主題歌である楽曲「いつかきっと」が、2008年11月5日にCDとしてリリースされています。

番組終了後の展開

番組は2008年12月に放送を終了しましたが、「マッスルビーナス」という名前は、出演者たちのその後の活動の中で新たな意味を持つことになります。

放送終了から間もない2009年1月18日をもって、多くの出演者が番組企画としての「マッスルビーナス」から卒業しました。しかし、その中でも志田光、松本都、藤本つかさの3名は、アイスリボンの所属選手としてプロレスラーとしてのキャリアを継続することを決意しました。そして、この3名がアイスリボン内でのユニット名として「マッスルビーナス」を名乗るようになりました。

ユニットとしての活動は続きましたが、メンバーの変動も経験します。2011年5月25日の「アイスリボン294」大会において、松本都選手が藤本つかさ選手の保持するICE×∞王座に挑戦しますが、タイトル奪取はならず、その後アイスリボンを退団しました。これ以降、「マッスルビーナス」は藤本つかさ選手と志田光選手の2人によるタッグチームとして活動を継続しました。時折、同じ団体所属の帯広さやか選手と組む際には、「マッスル帯ーナス（マッスルオビーナス）」という名前を用いることもありました。

2012年には、長年アイスリボンの選手代表を務めていたさくらえみ選手が団体を離れるという大きな変化がありました。これにより、藤本つかさ選手と志田光選手が率いる「マッスルビーナス」が、団体の中核を担う存在となりました。藤本選手は選手代表の重責を担い、志田選手は練習生の指導コーチを務めるなど、選手としてだけでなく、団体の運営や育成においても重要な役割を果たしました。

しかし、このユニットの歴史も終焉を迎えます。2014年3月30日、志田光選手がアイスリボンからの退団を発表しました。これに伴い、ユニットとしての「マッスルビーナス」も解散となり、その活動に幕が下ろされました。番組企画から始まり、女子プロレス界で一つのユニットとして確固たる地位を築いた「マッスルビーナス」は、約5年間の活動をもって歴史に名を刻みました。

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