ミネソタ大強盗団

『ミネソタ大強盗団』（原題：The Great Northfield Minnesota Raid）は、1972年に公開されたアメリカの西部劇映画です。監督はフィリップ・カウフマンが務めました。この作品は、西部開拓時代末期に実在した強盗団、ジェイムズ＝ヤンガー・ギャングの活動と、特に彼らがミネソタ州ノースフィールドで起こした失敗に終わった銀行襲撃事件を中心に描いています。

物語は、ジェシー・ジェイムズとコール・ヤンガーという二人のカリスマ的なリーダーに率いられた強盗団が、その名を歴史に刻む過程を追います。彼らは、その大胆不敵な行動と、時に英雄視されることもあった存在として知られています。しかし、本作では、彼らの栄光だけでなく、その破滅へと向かう姿を容赦なく描き出しています。

映画のクライマックスとなるノースフィールドでの襲撃は、周到な計画にもかかわらず、地元の住民たちの抵抗にあい、強盗団は大きな痛手を負います。この事件は、彼らの活動に終止符を打つ決定的な出来事となり、強盗団のメンバーたちの運命を大きく左右することになります。

主なキャスト

コール・ヤンガー：クリフ・ロバートソン（吹替：富田耕生）
ジェシー・ジェイムズ：ロバート・デュヴァル（吹替：納谷悟朗）
ジム・ヤンガー：ルーク・アスキュー
クレル・ミラー：R・G・アームストロング
アレン：ダナ・エルカー（吹替：雨森雅司）
マニング：ドナルド・モファット（吹替：嶋俊介）
ボブ・ヤンガー：マット・クラーク
フランク・ジェイムズ：ジョン・ピアース（吹替：寺島幹夫）
チャーリー・ピッツ：ウェイン・サザーリン
バンカー：エリシャ・クック・Jr
ガスタヴソン：ロイヤル・ダノ

この映画は、単なる西部劇としてだけでなく、歴史的な出来事を基にした人間ドラマとしても楽しむことができます。クリフ・ロバートソンとロバート・デュヴァルの演技は、それぞれが演じるキャラクターの複雑さを際立たせ、観る者に深い印象を与えます。また、フィリップ・カウフマン監督の演出は、当時のアメリカ西部の雰囲気をリアルに再現し、観客を物語の世界へと引き込みます。

『ミネソタ大強盗団』は、西部開拓時代の終焉を背景に、歴史に名を残したアウトローたちの栄光と挫折を、力強い映像と迫真の演技で描いた作品です。1976年にはNET（現：テレビ朝日）の「土曜映画劇場」でテレビ放送もされました。

外部リンク

ミネソタ大強盗団 - allcinema
ミネソタ大強盗団 - KINENOTE
The Great Northfield Minnesota Raid - オールムービー（英語）
* The Great Northfield Minnesota Raid - IMDb（英語）

もう一度検索