モーリシャス杯争奪リーグ戦

モーリシャス杯争奪リーグ戦

プロレスリング・ノアが主催した若手選手によるリーグ戦、それが「モーリシャス杯争奪リーグ戦」です。

大会概要

このリーグ戦は、プロレスリング・ノアの創設メンバーである三沢光晴、小川良成、田上明、小橋建太、菊地毅らが、全日本プロレス時代に若手だった頃、その基礎を指導したコーチ、ハル薗田氏の功績を称え、その遺志を次世代に伝えるべく企画されました。

1987年、薗田氏は新婚旅行を兼ねて南アフリカへ向かう途中、搭乗した南アフリカ航空295便がインド洋のモーリシャス近海で墜落し、夫人と共に帰らぬ人となりました。その悲劇から20年後の2007年、ノアは薗田氏の功績を称え、若手選手育成を目的としたリーグ戦を開催。薗田氏の終焉の地にちなんで「モーリシャス杯」と名付けられたトロフィーが優勝者に贈られることとなりました。

ルール

リーグ戦は20分1本勝負の総当たり戦で行われます。試合形式は以下の通りです。

勝利：2点
敗北：0点
不戦勝：2点
不戦敗：0点
時間切れ引き分け：1点
その他引き分け：0点

全試合終了後、最も多く得点を獲得した選手が優勝となります。もし最多得点者が複数いた場合は、時間無制限1本勝負の優勝決定戦が行われます。

歴代優勝者

第1回（2007年）

優勝：谷口周平（9点）
準優勝：青木篤志（8点）
その他参加選手：石森太二、伊藤旭彦、平柳努、太田一平

第2回（2008年）

優勝：伊藤旭彦（7点）
準優勝：平柳玄藩（6点）
その他参加選手：太田一平、宮原健斗、起田高志

他団体の類似大会

プロレス界では、若手育成を目的とした様々なリーグ戦やトーナメントが開催されています。以下にその一部を紹介します。

ヤングライオン杯争奪リーグ戦（新日本プロレス）
あすなろ杯争奪リーグ戦（全日本プロレス）
獅子王杯（プロレスリングZERO-ONE）
若大将CUP（プロレスリングZERO1）
ヤングドラマ杯（DDTプロレスリング）
NEX-1トーナメント（DRAGONGATE）
K-METAL LEAGUE（KAIENTAI DOJO）
上方プロレス新人大賞（大阪プロレス）
ヤングマスター杯（道頓堀プロレス）
ヤング日本海トーナメント（新潟プロレス）
デーブ・フィンレー杯（WNC）
ヤングガンバレ杯（ガンバレ☆プロレス）
ヤングブルドッグ杯（SPWF）
ヤングマグマ杯（WJプロレス）
蛟龍R（天龍プロジェクト）
ヤングジェネレーションカップ（ジャパンプロレス2000）
若鯱リーグ戦（スポルティーバエンターテイメント）
新人王決定トーナメント（全日本女子プロレス）
蒼星杯（JWP女子プロレス）
ヤングアイストーナメント（アイスリボン）
ルーキー・オブ・スターダム（スターダム）
じゃじゃ馬トーナメント（センダイガールズプロレスリング）
ヤングライオンズカップ（CHIKARA）
トルネオ・ラ・グラン・アルテルナティーバ（CMLL）
* ヤングドラゴン杯（闘龍門MEXICO）

これらの大会は、若手選手にとって大きなチャンスであり、未来のスターを輩出するための重要な舞台となっています。

モーリシャス杯争奪リーグ戦は、その中でも、特に故・ハル薗田氏の想いを継ぐという特別な意味合いを持つ大会でした。参加した選手たちは、この大会を通じて大きく成長し、後のプロレス界を担う存在になったことは言うまでもありません。

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