伊藤旭彦

伊藤旭彦：プロレスラーから実業家への転身

伊藤旭彦（いとう あきひこ、1983年1月10日 - ）は、日本の実業家であり、かつてはプロレスラーとして活躍しました。

プロレスラーとしてのキャリア

伊藤は、国士舘大学レスリング部出身で、2003年6月15日にキングダムエルガイツでプロレスデビューを果たしました。その後、2005年1月24日にプロレスリング・ノアに入門し、同年12月24日には潮崎豪とのタッグでデビュー戦を飾りました。同期には谷口周平、青木篤志、太田一平らがいます。

デビュー後、伊藤は小橋建太の付き人を務めるなどして経験を積みました。2008年には、若手選手によるシングルリーグ戦「第2回モーリシャス杯争奪リーグ戦」で優勝。これを機にジュニアヘビー級の次世代選手として注目されるようになり、青木篤志や、所属ユニット「バーニング」の先輩であるKENTA、菊地毅らとタッグを組み、将来を嘱望されました。同年には、青木篤志とのタッグで日テレ杯争奪ジュニアヘビー級タッグリーグ戦にも初参戦しています。

2009年1月には、橋誠が保持するGHC無差別級王座に挑戦するも敗北。同年4月には、青木篤志とのタッグでGHCジュニアヘビー級タッグ王座に挑戦しましたが、こちらも惜しくも敗れてしまいました。また、日テレ杯争奪ジュニアヘビー級タッグリーグ戦には、菊地毅とのタッグで2年連続で参戦。他団体選手との試合にも積極的に出場しました。

2009年下半期には、KENTAの呼びかけで、青木篤志と3人でチームを結成する予定でしたが、KENTAが長期欠場となったため、チームとしての活動開始は延期となりました。同年12月23日には、「ムシキング・テリー」に変身して鈴木鼓太郎とシングルマッチで対戦。試合中に鈴木が負傷し、レフェリーストップにより伊藤が勝利しましたが、この時点ではムシキング・テリーの正体は明かされませんでした。しかし、2016年の専門誌のインタビューで、伊藤本人がこの試合について語ったことで、ムシキング・テリーの正体が伊藤であったことが判明しました。

2010年1月より体調不良による欠場が続き、同年2月7日に引退を発表。引退後のインタビューで、精神的な不調が原因であったことを明かしています。同期の太田一平の引退や、自身の技が原因で味方や相手選手が負傷したことが、精神的な負担になったと語っています。

実業家への転身

引退後、伊藤は実業家として新たな道を歩み始めました。現在、御守御礼製造卸売業の株式会社タジマの取締役社長を務めています。この会社は、元ジャパンプロレス副会長の大塚直樹が経営していた会社で、伊藤は大塚の次女と結婚しています。永源遙の紹介で大塚と知り合い、スカウトを受けて入社。2014年に大塚の後を継いで社長に就任しました。

タイトル歴

プロレスリング・ノア
モーリシャス杯争奪リーグ戦優勝（2008年）

得意技

ドラゴン・スープレックス
リバース・ゴリースペシャル・ボム
マッド・スプラッシュ（開脚屈伸式ダイビング・ボディ・プレス）
フロッグ・スプラッシュ（屈伸式ダイビング・ボディ・プレス）
デスバレー・ボム
ダブルアーム・スープレックス

入場曲

The Rock Show（Blink-182）

関連項目

バーニング
* ムシキング・テリー

伊藤旭彦は、プロレスラーとしてのキャリアを終えた後、実業家として成功を収めています。彼のプロレスラー時代の実績と、その後のビジネスでの活躍は、多くの人々に刺激を与えています。

もう一度検索