ルドヴィーコ3世・ゴンザーガ

ルドヴィーコ3世・ゴンザーガ：マントヴァ侯、コンドッティエーレとしての生涯

ルドヴィーコ3世・ゴンザーガ（1412年6月5日 - 1478年6月12日）は、イタリア屈指の名門貴族であるゴンザーガ家の当主として、マントヴァ侯の地位を継承しました。彼はまた、当時のイタリアにおいて重要な役割を担ったコンドッティエーレ（傭兵隊長）でもありました。

生涯

ルドヴィーコは、ジャンフランチェスコ1世・ゴンザーガとパオラ・マラテスタの間に生まれました。1444年に父の跡を継いでマントヴァ侯となります。当初、彼は父と同様にヴィスコンティ家の勢力下で戦いましたが、後にミラノ公国に対抗するため、フィレンツェと同盟したヴェネツィア共和国と戦うことになります。1450年には、ナポリ王アルフォンソ1世の軍を率いてロンバルディアで戦いました。

新しくミラノ公となったフランチェスコ・スフォルツァは、ヴェネツィアに奪われたかつてのマントヴァ領であるロナート、ペスキエーラ、アーゾラの奪還をルドヴィーコに持ちかけ、彼を自陣に引き入れようとしました。この誘いに応じたルドヴィーコは、1452年にカスティリョーネ・デッレ・スティヴィエーレを略奪し、弟のカルロを軍に雇い入れています。1453年6月には、ゴーイトでカルロ軍を率いますが、ニッコロ・ピッチニーノ指揮下のヴェネツィア軍によってアーゾラ奪還の試みは阻止されました。

1454年のローディの和議によって、ルドヴィーコは自身の征服地をすべて返還せざるを得なくなり、3つの都市の奪回を断念させられます。しかし、1478年に子供のいなかった弟カルロが死去すると、ルドヴィーコは弟の領土を相続する権利を主張しました。1459年から1460年にかけては、ローマ教皇ピウス2世の呼びかけに応じ、コンスタンティノープルを占領したオスマン帝国に対する十字軍遠征に参加しました。また、1466年以降は、スフォルツァ家の軍務を定期的に務めています。

1478年、ルドヴィーコは黒死病に罹患し、ゴーイトで生涯を閉じました。

芸術と文化の庇護

ルドヴィーコは、芸術と文化の庇護者としても知られています。1460年には、アンドレーア・マンテーニャをゴンザーガ家の宮廷画家として迎え入れました。マンテーニャの作品は、ルネサンス美術の発展に大きく貢献しており、ゴンザーガ家の権威と文化的成熟を象徴するものとなりました。

家族

1437年、ルドヴィーコはブランデンブルク＝クルムバッハ辺境伯ヨハンの娘バルバラと結婚し、10人の子をもうけました。

フェデリーコ（1441年 - 1484年） - マントヴァ侯を継承
フランチェスコ（1444年 - 1483年） - 枢機卿
ジャンフランチェスコ（1446年 - 1496年） - ボッツォロおよびサッビオネータ領主家の祖
スザンナ（1447年 - 1481年）
ドロテーア（1449年 - 1467年） - ガレアッツォ・マリーア・スフォルツァと結婚
ロドルフォ（1451年 - 1495年） - ルッザーラおよびカスティリオーネ・デッレ・スティヴィエーレ領主家の祖
チェチーリア（1451年 - 1472年）
バルバラ（1455年 - 1505年） - ヴュルテンベルク公エーバーハルト1世と結婚
ルドヴィーコ（1458年 - 1511年） - 使徒座書記官
パオラ（1463年 - 1497年） - ゲルツ伯レオンハルトと結婚

ルドヴィーコ3世・ゴンザーガは、軍事的才能と政治手腕だけでなく、文化の発展にも貢献した人物として、歴史に名を刻んでいます。

参考文献

* Selwyn Brinton, The Gonzaga - Lords of Mantua, Methuen & Co. Ltd., 1927.

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