ルノーコリア・XM3

XM3（エックスエムスリー）

XM3は、韓国の自動車メーカーであるルノーコリアが生産・販売を行っていたクーペスタイルのSUVです。このモデルは韓国車として準中型から中型車に分類され、日本では同車の韓国国内生産モデルが「ルノー・アルカナ」として販売されています。

この車の特徴は、セダンの優雅さとSUVの力強さを高い次元で融合させたデザインであり、競合車種にキア・セルトスやヒュンダイ・ツーソン、トヨタ・C-HR、日産・ジューク、BMW・X1、アウディ・Q3など、多数の選択肢があります。欧州やオセアニア市場向けの「ルノー・アルカナ」も、XM3と同様に釜山工場で製造されています。

歴史

XM3の開発は、2018年8月にモスクワモーターショーでワールドプレミアを迎えた「アルカナ」にさかのぼります。これを基に2019年3月にソウルモーターショーで「XM3インスパイア」として発表、その後2020年に正式に販売が開始されました。最初の発表から2年後の2022年には、日本市場向けに「ルノー・アルカナ」としても発表され、さらに同年にはハイブリッド仕様も登場しました。これにより、販売モデルが多様化し、さまざまなニーズに応えられるようになっています。2024年には会社名の変更にともない、正式に「ルノー・アルカナ」として扱われることが決定され、XM3としての歴史は幕を閉じることとなりました。

メカニズム

XM3はCMF-B HSプラットフォームを採用しており、これは[日産・ジューク]]やルノー・キャプチャーといった他のモデルでも見られるものです。この車両は前輪駆動]のみの設定となっており、四輪駆動(4WD)はありません。エンジンのバリエーションは、1.3L直噴ガソリンターボエンジン（TCe260）と1.6Lガソリンエンジン（1.6 GTe）の2つが用意されており、前者は7速DCT、後者はCVTが搭載される形になっています。特に1.3Lエンジンは[[ルノーとメルセデス・ベンツの共同開発によるもので、欧州ではさらにE-TECHと呼ばれるハイブリッドシステムも導入されています。

車名の由来

XM3という名称は、いくつかの意味を持つ単語の頭文字を組み合わせたものです。「X」は経験や体験を表す「Ex（=X）perience」、「M」は「Motoring（ドライブ）」、また「More（もっと）」の頭文字であり、「3」はこの車が準中型車に該当することを示しています。これにより、XM3はより多くの体験を提供するクラスの車種として認識されています。

関連項目

• - ルノー・アルカナ: XM3の兄弟車。
• - ルノー・キャプチャー: 同じプラットフォームを共有しているモデル。
• - 日産・CMF: 共同開発が行われているプラットフォーム。

XM3はそのデザイン、機能性ともに新たな時代のニーズに応えた魅力的なSUVであり、カーライフを豊かにする一台として高い評価を受けました。

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