レイジング・サンド
『レイジング・サンド』（Raising Sand）は、ロック界の重鎮ロバート・プラントと、ブルーグラス界の至宝アリソン・クラウスという、異色の組み合わせによる2007年のコラボレーション・アルバムです。長年アリソン・クラウスが所属していたラウンダー・レコードからリリースされ、プラント自身も本作を機に同レーベルへ移籍しました。
アルバム収録曲の大部分は、アメリカのルーツ音楽のカヴァーで構成されています。特筆すべきは、プラントがかつてジミー・ペイジと連名で発表したアルバム『ウォーキング・イントゥ・クラークスデイル』（1998年）に収録されていた「プリーズ・リード・ザ・レター」のセルフ・カヴァーです。新たな解釈が加えられ、原曲とは異なる魅力を放っています。
アメリカでは、Billboard 200とカントリー・アルバム・チャートでいずれも2位を獲得。RIAA（アメリカレコード協会）からは、2008年3月にプラチナ・ディスクの認定を受けています。
音楽界での評価は非常に高く、第51回グラミー賞では主要4部門のうち2部門を含む、全5部門にノミネートされ、全てを受賞するという快挙を成し遂げました。最優秀アルバム賞、最優秀コンテンポラリー・フォーク／アメリカーナ・アルバム賞に加え、「プリーズ・リード・ザ・レター」が最優秀レコード賞、「リッチ・ウーマン」が最優秀ポップ・コラボレーション賞、「キリング・ザ・ブルース」が最優秀カントリー・コラボレーション賞を受賞しています。また、2008年のカントリーミュージック協会賞では、「ゴーン・ゴーン・ゴーン」が音楽イベント賞を受賞しています。
音楽誌からの評価も高く、『ローリング・ストーン』誌が選出した「2000年代のベスト・アルバム100」では、55位にランクインしました。
1. リッチ・ウーマン - "Rich Woman"
2. キリング・ザ・ブルース - "Killing the Blues"
3. シスター・ロゼッタ・ゴーズ・ビフォア・アス - "Sister Rosetta Goes Before Us"
4. ポリー・カム・ホーム - "Polly Come Home"
5. ゴーン・ゴーン・ゴーン - "Gone Gone Gone (Done Moved On)"
6. スルー・ザ・モーニング、スルー・ザ・ナイト - "Through the Morning, Through the Night"
7. プリーズ・リード・ザ・レター - "Please Read the Letter"
8. トランプルド・ローズ - "Trampled Rose"
9. フォーチュン・テラー - "Fortune Teller"
10. スティック・ウィズ・ミー・ベイビー - "Stick with Me Baby"
11. ナッシン - "Nothin'"
12. レット・ユア・ロス・ビー・ユア・レッスン - "Let Your Loss Be Your Lesson"
13. ユア・ロング・ジャーニー - "Your Long Journey"
アルバム収録曲の「リッチ・ウーマン」は、2008年公開の映画『デンジャラスな妻たち』のサウンドトラックに使用されました。
本作に伴うツアーでは、レッド・ツェッペリン時代の楽曲である「ブラック・ドッグ」「黒い田舎の女」「限りなき戦い」なども演奏されました。また、2008年9月17日には、ナッシュビルで行われたリヴォン・ヘルムのコンサートにプラントとクラウスが飛び入り参加し、レッドベリーの持ち歌として知られる「In the Pines」を披露しました。
ロバート・プラント - ボーカル
アリソン・クラウス - ボーカル、フィドル
T・ボーン・バーネット - エレクトリックギター、アコースティック・ギター、6弦ベース
マーク・リボー - エレクトリックギター、アコースティック・ギター、ドブロ・ギター、バンジョー
デニス・クロウチ - アコースティック・ベース
ジェイ・ベラローズ - ドラムス
グレゴリー・ライツ - ペダル・スティール・ギター
パトリック・ウォーレン - トイ・ピアノ、パンプ・オルガン、キーボード
ノーマン・ブレイク - アコースティック・ギター
マイク・シーガー - オートハープ
* ライリー・バーガス - バンジョー
『レイジング・サンド』は、ロバート・プラントとアリソン・クラウスという、異なる音楽的背景を持つ二人の才能が融合し、アメリカのルーツ音楽への深い敬愛を込めて制作された、音楽史に残る傑作と言えるでしょう。
アルバム収録曲の大部分は、アメリカのルーツ音楽のカヴァーで構成されています。特筆すべきは、プラントがかつてジミー・ペイジと連名で発表したアルバム『ウォーキング・イントゥ・クラークスデイル』（1998年）に収録されていた「プリーズ・リード・ザ・レター」のセルフ・カヴァーです。新たな解釈が加えられ、原曲とは異なる魅力を放っています。
評価と受賞
アメリカでは、Billboard 200とカントリー・アルバム・チャートでいずれも2位を獲得。RIAA（アメリカレコード協会）からは、2008年3月にプラチナ・ディスクの認定を受けています。
音楽界での評価は非常に高く、第51回グラミー賞では主要4部門のうち2部門を含む、全5部門にノミネートされ、全てを受賞するという快挙を成し遂げました。最優秀アルバム賞、最優秀コンテンポラリー・フォーク／アメリカーナ・アルバム賞に加え、「プリーズ・リード・ザ・レター」が最優秀レコード賞、「リッチ・ウーマン」が最優秀ポップ・コラボレーション賞、「キリング・ザ・ブルース」が最優秀カントリー・コラボレーション賞を受賞しています。また、2008年のカントリーミュージック協会賞では、「ゴーン・ゴーン・ゴーン」が音楽イベント賞を受賞しています。
音楽誌からの評価も高く、『ローリング・ストーン』誌が選出した「2000年代のベスト・アルバム100」では、55位にランクインしました。
収録曲
1. リッチ・ウーマン - "Rich Woman"
2. キリング・ザ・ブルース - "Killing the Blues"
3. シスター・ロゼッタ・ゴーズ・ビフォア・アス - "Sister Rosetta Goes Before Us"
4. ポリー・カム・ホーム - "Polly Come Home"
5. ゴーン・ゴーン・ゴーン - "Gone Gone Gone (Done Moved On)"
6. スルー・ザ・モーニング、スルー・ザ・ナイト - "Through the Morning, Through the Night"
7. プリーズ・リード・ザ・レター - "Please Read the Letter"
8. トランプルド・ローズ - "Trampled Rose"
9. フォーチュン・テラー - "Fortune Teller"
10. スティック・ウィズ・ミー・ベイビー - "Stick with Me Baby"
11. ナッシン - "Nothin'"
12. レット・ユア・ロス・ビー・ユア・レッスン - "Let Your Loss Be Your Lesson"
13. ユア・ロング・ジャーニー - "Your Long Journey"
他メディアでの使用例
アルバム収録曲の「リッチ・ウーマン」は、2008年公開の映画『デンジャラスな妻たち』のサウンドトラックに使用されました。
ライヴ・パフォーマンス
本作に伴うツアーでは、レッド・ツェッペリン時代の楽曲である「ブラック・ドッグ」「黒い田舎の女」「限りなき戦い」なども演奏されました。また、2008年9月17日には、ナッシュビルで行われたリヴォン・ヘルムのコンサートにプラントとクラウスが飛び入り参加し、レッドベリーの持ち歌として知られる「In the Pines」を披露しました。
参加ミュージシャン
ロバート・プラント - ボーカル
アリソン・クラウス - ボーカル、フィドル
T・ボーン・バーネット - エレクトリックギター、アコースティック・ギター、6弦ベース
マーク・リボー - エレクトリックギター、アコースティック・ギター、ドブロ・ギター、バンジョー
デニス・クロウチ - アコースティック・ベース
ジェイ・ベラローズ - ドラムス
グレゴリー・ライツ - ペダル・スティール・ギター
パトリック・ウォーレン - トイ・ピアノ、パンプ・オルガン、キーボード
ノーマン・ブレイク - アコースティック・ギター
マイク・シーガー - オートハープ
* ライリー・バーガス - バンジョー
『レイジング・サンド』は、ロバート・プラントとアリソン・クラウスという、異なる音楽的背景を持つ二人の才能が融合し、アメリカのルーツ音楽への深い敬愛を込めて制作された、音楽史に残る傑作と言えるでしょう。
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。