ロブテックス

株式会社ロブテックスは、大阪府東大阪市に本社を置く、金属製品事業とレジャー事業を展開する企業です。創業は1888年に遡り、長い歴史の中で培われた技術力と信頼性が強みです。

企業概要

ロブテックスの社名にある「LOB」は、同社のシンボルマークであるエビ印（LOBSTER）に由来します。「TE」はテクノロジー、「X」は事業の広がりを意味しています。この社名には、技術革新を追求し、事業領域を拡大していくという企業の姿勢が込められています。

金属製品事業

ロブテックスの主力事業は、モンキーレンチ、パイプレンチ、ラチェットレンチ、ウォーターポンププライヤ、ソケットレンチ、ペンチ、ニッパー、ボルトカッタ、バイスプライヤ、ダイヤモンドカッター、圧着工具、ストリッパー・リベッター、ブラインドリベットなど多岐にわたる作業工具の製造販売です。これらの製品は、プロの職人からDIY愛好家まで、幅広いユーザーに支持されています。特にモンキーレンチは、国産初のオールドロップフォージング製法による製品化に成功しており、その品質の高さは業界でも高く評価されています。

レジャー事業

近年では、ゴルフ練習場の運営にも力を入れています。これは、地域社会への貢献と事業の多角化を目的としたもので、新たな顧客層の開拓にも繋がっています。

沿革

ロブテックスの歴史は、1888年に両手バリカンの製造販売を開始したことに始まります。1923年には日本理器株式会社を設立し、理髪器具の製造に着手しました。1928年には、ドロップフォージングによる作業工具の製造を開始し、1932年には国産初のオールドロップフォージングによるモンキーレンチの製作に成功しました。その後、1943年に株式会社大阪農工具製作所を合併し、帝国精鍛工業株式会社に商号を変更。戦後の1945年には、日本理器株式会社に商号を復帰しました。

1951年には、モンキーレンチが全国で第一号となるJIS表示認可を受け、1964年には大阪証券取引所第二部に上場を果たしました。1960年代以降は、事業拡大と組織改革を積極的に進め、1967年にはファスニングツールの製造に着手。1983年にはダイヤモンド工具の製造・販売を開始しました。

1985年には本社社屋を新築し、本社機能を東大阪市に集約。1990年代には、鍛造工場の移転やゴルフ練習場の開設、そして社名変更を経て、現在の株式会社ロブテックスとなりました。2000年以降は、コールセンターの設置や生産体制の再編、R&Dセンターの開設など、顧客満足度向上と技術開発に力を入れています。

2013年には東京証券取引所第二部に上場し、2022年には東京証券取引所のスタンダード市場に移行しました。また、2018年には「学生に教えたい”働きがいのある企業大賞”」大賞を受賞するなど、企業としての魅力も高く評価されています。

産業財産権

ロブテックスは、数多くの特許権、実用新案権、意匠権、商標権を保有しています。これは、同社の技術開発力とブランド力の証と言えるでしょう。

まとめ

株式会社ロブテックスは、130年以上の歴史を持つ老舗工具メーカーでありながら、常に技術革新を追求し、新たな事業領域にも積極的に挑戦しています。その製品は、長年の歴史に裏打ちされた高い品質を誇り、プロフェッショナルからDIY愛好家まで、幅広い層から信頼を得ています。また、地域社会への貢献や働きがいのある企業づくりにも積極的に取り組んでおり、今後の発展が期待される企業です。

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