七条家

七条家：由緒ある公家、華族の系譜

七条家は、代々続く名門で、その歴史は古く、藤原北家水無瀬流にそのルーツを持ちます。公家としての家格は羽林家と高く評価されており、華族制度が整えられた後も、子爵位を授けられました。江戸時代には200石の石高を有し、社会的に重要な地位を占めていたことが伺えます。

歴史：水無瀬氏から子爵位へ

七条家の始まりは、権中納言を務めた水無瀬氏成の子、隆脩に遡ります。隆脩を祖とする七条家は、代々、朝廷や幕府において重要な役割を担い、その家系は脈々と受け継がれてきました。羽林家としての家格は、その高い社会的地位を示すものです。

明治維新後、華族制度が制定されると、七条家は公家として華族に列せられました。その後、明治17年（1884年）に華族令が施行され、華族の爵位が五爵制へと改められましたが、七条家は当初叙爵されませんでした。これは、当時、戸主が信元の娘であり信祖の妻である寿賀子であったことが理由と考えられます。しかし、明治20年（1887年）、信義が旧堂上家として大納言への直任例がないにも関わらず子爵に叙せられ、七条家の高い家格が改めて認められました。

系譜：脈々と繋がる家系

七条家の系譜は、詳細な記録によって伝えられており、多くの文献にその系図が記されています。それぞれの当主の功績や系譜上のつながりなどが、歴史研究において重要な情報源となっています。家系図を辿ることで、七条家の歴史と社会における役割をより深く理解することが可能です。

参考文献：歴史を紐解く手がかり

七条家の歴史を探求する上で、多くの文献が役立ちます。歴史書や系譜集、華族に関する書籍など、様々な資料が、七条家の系譜や社会的地位、歴史的役割を明らかにする上で欠かせません。以下に、七条家に関する研究に役立つ主要な参考文献を挙げます。

浅見雅男『華族誕生 名誉と体面の明治』
小田部雄次『華族 近代日本貴族の虚像と実像』
華族大鑑刊行会『華族大鑑』
太田亮『姓氏家系大辞典』
霞会館華族家系大成編輯委員会 編『平成新修旧華族家系大成』
近藤敏喬 編『宮廷公家系図集覧』
新人物往来社『日本「名家・名門」総覧』
橋本政宣 編『公家事典』

これらの文献は、七条家の歴史、系譜、社会的地位などについて詳細な情報を提供しており、より深く七条家について理解するために役立ちます。さらに、これらの文献を参考に、新たな研究を進めることも可能です。七条家の歴史研究は、日本の公家社会や華族制度を理解する上で重要な役割を果たします。今後も、新たな資料の発掘や研究の進展によって、七条家の歴史はさらに明らかになっていくでしょう。

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