三条実秀

三条実秀（さんじょう さねひで）は、慶長9年（1604年）に叙爵し、元和元年（1615年）に元服して左近衛中将に任ぜられました。その後、元和5年（1619年）に従三位となり公卿に列し、権中納言、権大納言、踏歌節会外弁などを歴任。慶安元年（1648年）には内大臣に任ぜられましたが、同年に辞職しました。承応元年（1652年）から翌年にかけて右大臣を務め、明暦3年（1657年）には従一位に叙せられました。万治3年（1660年）から翌年にかけては左大臣を務めました。

このように、三条実秀は長寿を背景に、清華家の出世コースを着実に歩み、最終的には従一位・左大臣という高位にまで到達しました。これは、彼が単に家柄だけでなく、能力や人柄においても優れていたことを示唆していると言えるでしょう。

系譜

父：三条公広（1577-1626）
母：正親町三条公仲の娘
正室：権大納言日野資勝の娘
男子：三条公富（1620-1677）
生母不明の子女
女子：内藤義概継室

補足

三条家は、代々朝廷に仕えた名門であり、実秀もその伝統を受け継ぎ、朝廷において重要な役割を果たしました。彼の業績は、江戸時代初期の朝廷の動向を知る上で貴重な情報源となります。

まとめ

三条実秀は、江戸時代前期の公卿として、四代の天皇に仕え、清華家の出世コースを歩み、最終的には従一位・左大臣にまで上り詰めた人物です。彼の長寿と、それに伴う順調な出世は、当時の社会において特筆すべきものであり、彼の存在は、江戸時代初期の朝廷の状況を理解する上で重要な意味を持っています。また、彼が残した記録や資料は、当時の文化や社会を知る上で貴重な手がかりとなります。

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