正親町三条公仲

正親町三条公仲は、安土桃山時代の公家として知られ、堂上家である正親町三条家の15代当主を務めました。正親町三条家は、大臣家であり、藤原北家公季流三条家の庶流にあたります。

経歴

公仲は、権中納言・正親町三条実福の子として生まれました。母は不詳です。室には、権大納言・勧修寺晴秀の娘を迎えています。彼には多くの子がおり、実子としては、権大納言となった正親町三条実有、右兵衛佐を務めた甘露寺豊長（蔵人頭・甘露寺経遠の養子）、権大納言・三条公広の室などがいます。

天正13年（1585年）7月13日には参議に任じられ、その後、正三位・権中納言に昇進しました。公仲は朝廷において重要な役割を担っていたことがわかります。

慶長5年（1600年）6月26日、その功績を称えられ、死後に准大臣を贈られました。これは、彼が朝廷に尽くした功績が非常に大きかったことを示しています。

系譜

父：正親町三条実福
母：不詳
妻：勧修寺晴秀の娘
男子：正親町三条実有（1588-1633）
男子：中川貞秀
男子：甘露寺豊長（1590-1606）
生母不詳の子女
女子：三条公広室

公仲の長男である正親町三条実有もまた、権大納言を務め、家格を維持しました。また、甘露寺豊長は甘露寺家へ養子に入り、右兵衛佐を務めました。娘は三条公広に嫁ぎ、両家の関係を深めました。

正親町三条家について

正親町三条家は、代々公家として朝廷に仕え、高い地位を占めてきました。公仲もその伝統を受け継ぎ、朝廷において重要な役割を果たしました。彼の功績は、死後に准大臣を贈られたことからも明らかです。正親町三条家は、日本の歴史において重要な役割を果たした家柄の一つであり、公仲もその歴史を彩る一人として記憶されるべき人物です。

公仲の生涯は、安土桃山時代の公家のあり方を示す一例として、また、正親町三条家の歴史を語る上で欠かせない要素として、今後も研究されていくことでしょう。

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