三条公富

三条公富（さんじょう きんとみ）は、江戸時代前期に活躍した公卿であり、左大臣・三条実秀の子として生まれました。三条家21代当主であり、号は唯心院。明正天皇（109代）・後光明天皇（110代）・後西天皇（111代）・霊元天皇（112代）の四代に亘って朝廷に仕え、その政治手腕を発揮しました。

経歴

寛永4年（1627年）に従五位上に叙爵し、清華家の嫡男として順調な昇進を重ねました。寛永14年（1637年）には左近衛中将に叙任されるとともに元服。寛永16年（1639年）には従三位権中納言となり、公卿としての地位を確立しました。その後、権大納言、踏歌節会外弁、右近衛大将などの要職を歴任し、朝廷内での存在感を高めていきました。

明暦2年（1656年）には内大臣に叙せられ、万治元年（1658年）までその職を務めました。寛文4年（1664年）には右大臣に任ぜられましたが、翌年には辞職しています。寛文12年（1672年）には従一位を授与され、その功績が称えられました。

三条公富は、公卿として朝廷に長年仕え、様々な要職を歴任することで、朝廷の安定に大きく貢献しました。また、文化人としても知られ、多くの歌や書を残しています。

系譜

父：三条実秀
母：日野資勝の娘
妻：勝 - 宗義成の娘
生母不詳の子女
男子：三条実治
女子：法雲院 - 山内豊昌側室
女子：宗義真養女 - 永井直時継室



三条公富は、江戸時代前期の公家社会において重要な役割を果たした人物であり、その功績は今日においても高く評価されています。

脚注

上記の内容は、参考文献や史料に基づいて記述されています。
* 詳細については、関連書籍や研究論文をご参照ください。

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