三遊亭圓左 (4代目)

四代目 三遊亭 圓左（さんゆうてい えんさ）は、1943年5月15日に熊本県天草郡大矢野町で生まれた落語家です。本名は山下守といい、1989年2月13日に肝臓がんのため45歳で亡くなりました。出囃子は『桑名の殿様』でした。

経歴

圓左は、幼少期を熊本で過ごし、落語家になることを夢見ていました。1966年に家出同然で上京を試みるも、京都で警察に保護されるというエピソードがあります。しかし、落語家への夢を諦めきれず、翌1967年に再び上京しました。

1968年12月、四代目三遊亭圓馬に入門し、三遊亭富太馬（とみたろう）を名乗りました。圓馬の元で落語の基礎を学び、修業に励みました。

1973年4月、二ツ目昇進を機に、笑馬（しょうま）と改名しました。二ツ目として、より多くの舞台に出演し、経験を積みました。

1984年4月、三遊亭左圓馬、三代目三遊亭小圓右、三遊亭左遊、桂南治と共に真打昇進を果たし、四代目三遊亭圓左を襲名しました。真打昇進は、落語家として一人前と認められた証であり、圓左にとっても大きな転機となりました。

しかし、圓左は真打昇進からわずか5年後の1989年2月13日に、肝臓がんのため45歳という若さで亡くなりました。早すぎる死は、落語界にとって大きな損失でした。

芸風

圓左は、『むこ養子』『かまぼこ屋』など、古典落語の要素を取り入れた新作落語を得意としました。古典的な題材を現代的な視点でアレンジし、独自のユーモアを加えた作風は、多くのファンを魅了しました。

圓左の落語は、明るく軽妙な語り口と、人間味あふれる登場人物描写が特徴でした。また、熊本弁を交えた親しみやすい語り口も、圓左の魅力の一つでした。

圓左は、短い生涯の中で、多くの人々に笑顔と感動を届けました。その功績は、今もなお語り継がれています。

外部リンク

* 三遊亭 円左(4代目) - コトバンク-1640941)

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