矢文駅

矢文駅（廃駅）

矢文駅は、かつて北海道上川郡下川町に位置していた、北海道旅客鉄道（JR北海道）名寄本線の駅です。名寄本線の全線廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。

歴史

1956年（昭和31年）10月30日：国鉄名寄本線の矢文仮乗降場として開業
1959年（昭和34年）11月1日：駅に昇格し、矢文駅となる。旅客のみ取り扱い
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道に継承
1989年（平成元年）5月1日：名寄本線の全線廃止に伴い、廃駅

開業当初は一部の普通列車が通過する駅でしたが、地域住民の足として利用されました。

駅構造

廃止時点では、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。ホームは線路の北側に位置し、棒線駅となっていました。無人駅であり、駅舎や待合所は存在せず、ホームからスロープを通じて駅外へ連絡していました。

利用状況

乗車人員は、年間データから推計した1日平均の数値が記録されています。

駅周辺

駅は下川町の盆地に位置し、周辺には以下のものがあります。

国道239号（下川国道）
名寄川
矢文山（標高422m）
名士バス「上名寄16線」停留所

駅跡

2000年（平成12年）の時点ですでに駅の痕跡はなく、2010年（平成22年）、2011年（平成23年）の時点でも同様に遺構は確認できませんでした。駅跡地は民間に売却され、現在は農地として利用されています。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）
名寄本線

上名寄駅 - 矢文駅 - 岐阜橋駅


矢文駅は、名寄本線の廃止とともにその役割を終えましたが、かつては地域住民の生活を支える大切な駅でした。駅跡地は農地として活用され、かつての面影を残していません。

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