上徳富駅

上徳富駅（かみとっぷえき）

上徳富駅は、かつて北海道樺戸郡新十津川町大和に位置していた、日本国有鉄道（国鉄）札沼線の廃止された駅です。事務管理コードは▲120206で、地域の歴史と鉄道の変遷を物語る存在でした。

歴史

1931年（昭和6年）10月10日: 札沼北線が石狩沼田駅から中徳富（現在の新十津川駅）まで開通したのに伴い、一般駅として開業しました。
1943年（昭和18年）10月1日: 戦時下の不要不急線としての措置により、石狩月形駅から石狩追分駅間が営業休止となり、上徳富駅も休止となりました。
1953年（昭和28年）11月3日: 浦臼駅から雨竜駅間が営業を再開したことに伴い、上徳富駅も営業を再開しました。
1964年（昭和39年）4月1日: 駅業務が委託化されました。
1972年（昭和47年）6月19日: 札沼線の新十津川駅から石狩沼田駅間が廃止されたことにより、上徳富駅も廃駅となりました。

駅名の由来

駅名は、所在地の地域名である「徳富」に、石狩川を基準として中流に位置することから「上」を冠して名付けられました。これにより、地域の地理的な特徴が駅名に反映されました。

駅構造

駅舎は、札幌方面に向かって左側の東側に設置されていました。ホームは駅裏側に位置する島状の単式ホーム1面1線で、駅舎とホームの間には貨物線が1本ありました。線路配置は、両端の分岐が貨物線側に開いた片開き分岐の1線スルー状で、石狩追分駅と似た構造でした。駅舎の札幌側には貨物ホームが設けられていました。

利用状況

上徳富駅の乗車人員の推移に関する詳細なデータは、提供された情報には含まれていません。

周辺

駅周辺には、以下の施設や地理的な特徴があります。

国道275号
志寸川

駅跡

駅舎はかつて農機具倉庫として利用されていましたが、2008年（平成20年）7月に取り壊されました。しかし、駅長や助役が住んでいた官舎は民間に払い下げられ、現在も残っています。駅名標は、地域の郷土資料館に展示されており、その歴史を今に伝えています。

隣の駅

廃止時の上徳富駅の隣駅は以下の通りです。

日本国有鉄道 札沼線
石狩橋本駅 - 上徳富駅 - 北上徳富駅

脚注

提供された情報には、脚注に関する具体的な記載はありません。

関連項目

赤字83線: 上徳富駅が属していた札沼線は、特定地方交通線として赤字83線に含まれていました。

外部リンク

* 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス: 1963年に撮影された航空写真には、上徳富駅の様子が確認できます（MHO632X-C3-8 写真中央やや左下）。

もう一度検索