下原八幡神社

下原八幡神社

下原八幡神社（しもはらはちまんじんじゃ）は、岐阜県下呂市金山町中津原に位置する神社です。この神社は、古くから地域の人々に崇敬されてきた歴史と文化が深く根付いています。

祭神

主祭神は、応神天皇です。武運長久の神として知られ、地域の人々の守り神として信仰を集めています。

歴史

神社の創建は、仁徳天皇の時代にまで遡ると伝えられています。当時、飛騨の地には大和朝廷に従わない両面宿儺（りょうめんすくな）という怪物がいました。これを討伐するために、難波根子建振熊命（なにわのねこたけふるくまのみこと）が派遣され、その際にこの地に立ち寄り、武神（八幡神）を祀ったのが神社の起源とされています。

その際、難波根子建振熊命が仮の斎場を設けたとされる岩は「根子岩」(ねこいわ)と呼ばれ、現在も境内に残っています。この岩は、神社の歴史を語る上で重要な存在です。

年表

仁徳天皇65年: 難波根子建振熊命が両面宿儺討伐のため飛騨を訪れ、武神を祀る。
天正17年'>[1589年]: 社殿を再建。
明治5年'>[1872年]: 益田郡下原村・中原村・上原村の郷社となる。

摂末社

境内には、以下の摂末社が鎮座しています。

神明神社
春日神社
天満宮
山神
稲荷神社

これらの摂末社も、地域の人々によって大切に守られています。

祭事

毎年、例祭が4月1日に近い土日に行われ、多くの参拝者で賑わいます。また、下呂市指定無形民俗文化財である「花笠踊り」が奉納されます。

宝物・文化財

神社には、数多くの宝物や文化財が所蔵されています。これらの多くは、下呂市指定の文化財です。

狩野法眼作絵馬
狛犬
山車
太刀
薙刀
三木大和守奉納志津三郎作槍
神輿
懸仏
神鏡十面
花笠踊り（無形民俗文化財）
下原八幡神社社叢（天然記念物）
神代石

これらの文化財は、神社の歴史と文化を今に伝える貴重なものです。

境内の特徴

当神社の境内には、JR高山本線の線路が参道を横断しているという、非常に珍しい特徴があります。遮断機は設置されていないため、横断時には十分な注意が必要です。

他にも、境内を鉄道が横切る寺社はいくつか存在します。

遍照院 (神奈川県横浜市神奈川区／京急本線)
石引神社 (岐阜県大垣市 - 西濃鉄道市橋線)
坂田神明宮 (滋賀県米原市／JR北陸本線)
関蝉丸神社下社 (滋賀県大津市／京阪京津線)
澤田八幡神社 (大阪府藤井寺市／近鉄南大阪線)
陶山神社 (佐賀県西松浦郡有田町/JR佐世保線)

現地情報

所在地

岐阜県下呂市金山町中津原940番地

交通アクセス

JR高山本線飛騨金山駅下車、徒歩30分。

駐車場

10台（無料）

脚注

下原八幡神社の詳細な情報については、関連書籍や資料を参照してください。

関連項目

柯柄八幡神社
玉龍寺
福来信号場
下原ダム
中山七里

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