下徳富駅

下徳富駅 (しもとっぷえき)

下徳富駅は、かつて北海道樺戸郡新十津川町字花月に位置していた北海道旅客鉄道（JR北海道）札沼線（学園都市線）の駅でした。1934年に開業し、2020年に廃止されたこの駅の歴史、構造、周辺環境について詳しく見ていきましょう。

歴史

下徳富駅は、札沼線の延伸とともに開業しました。その歴史は以下の通りです。

1934年（昭和9年）10月10日: 国有鉄道札沼北線の中徳富駅（現在の新十津川駅）から浦臼駅間延伸に伴い、同線の駅として開業しました。当初は一般駅として機能していました。
1935年（昭和10年）10月3日: 石狩当別駅と浦臼駅間の延伸開業により、札沼南線と札沼北線が統合され、札沼線となりました。
1943年（昭和18年）10月1日: 第二次世界大戦の影響で、札沼線の石狩月形駅 - 石狩追分駅間が営業休止となり、下徳富駅も一時的に営業を休止しました。
1949年（昭和24年）6月1日: 日本国有鉄道（国鉄）に継承されました。
1953年（昭和28年）11月3日: 札沼線の浦臼駅 - 雨龍駅間が営業再開し、下徳富駅も再び営業を開始しました。
1979年（昭和54年）2月1日: 貨物・荷物の取り扱いを廃止し、駅員無配置駅となり、簡易委託駅となりました。
1987年（昭和62年）4月1日: 国鉄分割民営化に伴い、JR北海道に継承されました。
1991年（平成3年）3月16日: 札沼線に「学園都市線」の愛称が設定されました。
1996年（平成8年）3月16日: 札沼線（学園都市線）の石狩当別駅 - 新十津川駅間でワンマン運転が開始されました。
2016年（平成28年）3月26日: 浦臼駅 - 新十津川駅間の運行が1日1往復となり、列車の発着が1日上下各1本のみとなりました。
2020年（令和2年）4月17日: 新型コロナウイルス感染症の影響で、4月18日から5月6日まで全列車が運休し、事実上の最終営業日となりました。
2020年（令和2年）5月7日: 北海道医療大学駅 - 新十津川駅間の廃止に伴い、下徳富駅も廃駅となりました。

駅名の由来

「徳富」という地名は、アイヌ語の「トㇰ」（隆起）に由来します。これは、徳富川が川筋を何度も変え、その跡地が隆起して陸地となったことにちなんでいます。下徳富駅は、石狩川を基準として下流側に位置することから、「下」の字が冠されました。

駅構造

下徳富駅は、廃止時点で単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。石狩当別駅（現在の当別駅）が管理する無人駅で、駅舎がありました。

かつては島式ホーム1面2線を持ち、交換設備が設置されていました。駅舎横には貨物ホームも存在しましたが、貨物取扱廃止後、列車の運行本数が少なくなったため、交換設備は廃止されました。島式ホームの駅舎側と貨物ホームの線路も撤去されています。

2020年5月7日の廃止時には、ホームの駅名標と駅舎の駅名板が撤去されました。

利用状況

下徳富駅の乗車人員は、年間のデータのみが判明しており、その数値を当該年度の日数で割ったものが1日平均の乗車人員として示されています。また、「JR調査」とは、過去5年間の各調査日の平均値を示しています。

（具体的な乗車人員の推移は原文にデータがないため、省略）

駅周辺

下徳富駅の周辺は、田園風景が広がる小さな集落です。レンガ造りの大きな農業倉庫が点在し、国道沿いには大きな集落が形成されています。

主な周辺施設は以下の通りです。

国道275号
滝川警察署花月駐在所
花月郵便局
ピンネ農業協同組合（JAピンネ）花月支所
北海道中央バス「花月市街」停留所
ジェイ・アール[[北海道バス]]石狩線廃止により引き継がれた路線

今後の予定

2020年5月の廃駅後、下徳富駅の駅舎、跡地、線路跡地は新十津川町に無償譲渡されました。駅舎は2020年度から3年の間に解体される予定です。また、新十津川町は、札沼線の線路によって分断されている水田地帯の解消と、稲作振興のため、線路跡地を水田に戻す計画を進めています。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）
札沼線（学園都市線）

南下徳富駅 - 下徳富駅 - 中徳富駅（2006年廃止） - 新十津川駅

脚注

（注釈、出典は省略）

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

下徳富｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜駅・鉄道・旅行｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

もう一度検索