丑

丑（うし）のすべて

十二支の2番目である丑は、多くの文化において重要な意味を持ちます。本稿では、丑の様々な側面を多角的に解説します。

丑年の特徴

西暦を12で割った余りが5となる西暦が丑年です。日本では新暦1月1日、中国では旧暦1月1日から始まります。丑年は、別名「赤奮若」とも呼ばれます。

丑の刻と丑の月

丑の月は旧暦12月（概ね新暦1月）を指します。一方、丑の刻は、午前2時を中心とした約2時間帯を指し、特に午前2時～2時30分頃を「丑三つ時」といいます。この時間は、古来より魔物が徘徊する時間帯と考えられてきました。

丑の方角

丑の方角は、北を基準に右回りに30°の位置です。北東よりもやや北寄り、北北東よりもやや東寄りの位置となります。

丑の五行と陰陽

丑の五行については諸説ありますが、冬季に属することから水気（土用時は土旺）とする説や、土気に属するという説などがあります。六星占術では、子丑天中殺という考え方から、丑の五行を水性とみなしています。丑の陰陽は陰です。丑の反対側は未（ひつじ）です。

丑の蔵干

丑の蔵干は、本気が己、中気が辛、余気が癸です。

丑の伝承

『漢書』律暦志によると、丑は「紐」を表し、芽が種子の中にあって伸びきっていない状態を意味するとされています。また、指をかぎ型に曲げて糸を撚る様子を表す象形文字とも解釈されています。後に覚えやすくするため、牛が割り当てられました。

丑にまつわる相場格言

「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」という相場格言があります。これは、丑年の相場は一段落するという俗説を反映したものです。

丑を含む干支

丑を含む干支は、乙丑、丁丑、己丑、辛丑、癸丑です。それぞれの干支の西暦は、一桁目が1,3,5,7,9の年になります。

まとめ

丑は、時間、方角、暦、相場など、様々な文脈で用いられ、それぞれの文化圏で独特の意味合いを持っています。本稿では、丑に関する様々な情報を網羅的に解説することで、その多様な側面を明らかにすることを目指しました。 丑に関する理解を深める一助となれば幸いです。

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