中国・常徳杯世界囲棋名人争覇戦

中国・常徳杯世界囲棋名人争覇戦

中国・常徳杯世界囲棋名人争覇戦は、中国、韓国、日本の囲碁界を代表する名人たちが集い、その技を競い合う国際的な棋戦です。2010年に第1回が開催され、以来、囲碁ファンを魅了してきました。

大会の概要

この棋戦は、人民日報社と中国囲棋協会が主催し、湖南省体育局や常徳市人民政府などが協賛しています。第5回大会では、保山市人民政府も主催に加わりました。優勝賞金は、第1回から第4回までは30万元、第5回では50万元と高額です。

大会は、通常3名の選手によって争われます。1回戦で敗れた選手と、残りの1名が2回戦で対戦し、その勝者が1回戦の勝者と決勝戦を戦います。コミは7目半、持ち時間は各2時間45分で、残り5分からは1手30秒の秒読みとなります。

歴代の成績

過去の大会では、数々の名勝負が繰り広げられてきました。以下に、歴代の優勝者と順位をご紹介します。

第1回（2010年）：古力（中国）、李昌鎬（韓国）、井山裕太（日本）
第2回（2011年）：朴永訓（韓国）、江維傑（中国）、井山裕太（日本）
第3回（2012年）：江維傑（中国）、朴永訓（韓国）、山下敬吾（日本）
第4回（2015年）：陳耀燁（中国）、井山裕太（日本）、朴永訓（韓国）
第5回（2018年）：李世乭（韓国）、連笑（中国）、井山裕太（日本）

各回の対戦結果

各回の対戦結果は以下の通りです。

第1回

1回戦：李昌鎬 - 古力
2回戦：古力 - 井山裕太
決勝戦：古力 - 李昌鎬

第2回

1回戦：朴永訓 - 井山裕太
2回戦：江維傑 - 井山裕太
決勝戦：朴永訓 - 江維傑

第3回

1回戦：朴永訓 - 江維傑
2回戦：江維傑 - 山下敬吾
決勝戦：江維傑 - 朴永訓

第4回

1回戦：井山裕太 - 朴永訓
2回戦：陳耀燁 - 朴永訓
決勝戦：陳耀燁 - 井山裕太

第5回

名人戦
1回戦：連笑 - 井山裕太
2回戦：李世乭 - 井山裕太
決勝戦：李世乭 - 連笑
混双戦
1回戦：徐奉洙・尹泳珉 - 大竹英雄・吉田美香
2回戦：大竹英雄・吉田美香 - 王汝南・徐瑩
決勝戦：徐奉洙・尹泳珉 - 大竹英雄・吉田美香

参考文献

『囲碁年鑑』2010, 11年版 日本棋院

外部リンク

中国棋牌網「第四届中国・西安思源学院杯世界名人争霸战规程」
西安思源学院「第四届世界围棋名人争霸战在西安思源学院圆满收枰」
* 中国棋牌網「三国名人争霸赛李世石僵尸流逆转 连笑读秒失冠」

この棋戦は、単なる勝負の場ではなく、囲碁を通じた文化交流の場としての役割も担っています。今後も、中国・常徳杯世界囲棋名人争覇戦が、囲碁界の発展に貢献していくことを期待します。

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