中央町 (鹿児島市)

中央町の概要

中央町（ちゅうおうちょう）は、鹿児島県鹿児島市に位置する町で、郵便番号は890-0053です。2020年4月1日のデータによると、この地域の人口は2,641人で、世帯数は1,623世帯です。中央町全域では住居表示が実施されており、統一感のある街並みを形成しています。中央町の最大の特徴は、九州新幹線などが発着する鹿児島中央駅が所在している点であり、これは鹿児島市の交通の核心となる重要な拠点です。

地理

中央町は鹿児島市の中心部、甲突川の下流域に位置しています。この地域は、北として西田、南に上荒田町、西に武、東には上之園町と加治屋町と隣接しています。北端には鹿児島本線と指宿枕崎線が南北に通っており、西からは九州新幹線が走っていて、鹿児島中央駅はその交差部分に位置しています。

南側の鹿児島中央駅近くからは、鹿児島県道24号鹿児島東市来線が走っています。さらに、駅近くの交差点からは天文館方面へと進む鹿児島県道21号鹿児島中央停車場線が分岐して続いています。また、ナポリ通りや甲南通りが鹿児島中央駅の周辺から延びており、市電も利用できる便利な場所です。駅舎とは「つばめロード」と名付けられた地下道を通じて結ばれています。

町名の由来

中央町の名称は、その名の通り、市街地の真ん中に位置することに由来しています。この地域は、かつては上荒田町、上之園町、武町、および西田町といった他の町の一部でした。

歴史

前史

中央町の区域は、かつては周辺の町の一部で構成されていました。1913年には川内線が延伸され、武駅が設置され、これが交通網の基盤となりました。1915年には鹿児島電気軌道が武駅までの路面電車を開通させ、その後1927年に武駅は西鹿児島駅に改称されました。1937年には、西鹿児島駅と谷山町の五位野駅間が開通し、交通の中心地としての役割が強まりました。

第二次世界大戦後

第二次世界大戦後、物資不足の影響で西鹿児島駅前に闇市が形成され、周辺の地域から商品が供給されていました。この時期、国の復興事業の一環として土地区画整理事業が進み、現在の中央町が形成されました。

西鹿児島駅の中心駅化

1959年以降、西鹿児島駅の乗降客数は鹿児島駅を上回り、1967年には急行列車や特急列車の発着駅が集中しました。このことで、周辺には小売店が立ち並び、活気を見せる商業エリアが生まれました。1968年には中央郵便局も開設され、地域の重要な交通拠点として発展しました。

中央町の新設

1962年に住居表示の法律が施行される中で、鹿児島市は町名の変更を実施し、1970年には新たに「中央町」が設立されました。さらに、2004年には九州新幹線の開通により、西鹿児島駅が鹿児島中央駅に改称されました。

この駅周辺は、その後も発展を続けており、アミュプラザや鹿児島中央ターミナルビルなど大型ビルも相次いで建設されてきました。交通の便が良く、賑わいのあるこの中央町は、鹿児島市の重要な生活エリアとなっています。

人口推移

中央町に関する地域人口は、1995年から国勢調査によって把握されるようになりました。これまでの統計は周辺の都市開発や経済動向に影響され、町の成長を反映しているといえます。

施設

公共施設

• - 鹿児島市役所鹿児島中央駅市民サービスステーション情報提供窓口
• - 警察署や郵便局

商業施設

• - アミュプラザ鹿児島やイオン鹿児島中央店
• - 鹿児島中央ターミナルビルには飲食店やショップが入居しています。

交通

道路

主要道路として、鹿児島県道21号鹿児島中央停車場線と24号鹿児島東市来線が利用されています。また、ナポリ通りや甲南通りが市内移動を助けている通りともなっています。

鉄道とバス

鹿児島中央駅を中心に、九州新幹線、鹿児島本線、指宿枕崎線が利用でき、周辺のバスターミナルも多くの路線を運行しています。

まとめ

このように、中央町は歴史的な背景を持ちながら、交通・商業・生活の中心地として成長してきました。今後のさらなる発展が期待される地域です。

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