中正会

中正会（ちゅうせいかい）は、大正初期（1913年12月19日 - 1916年10月20日）に存在した日本の政党です。その始まりは、大正政変後の第1次山本内閣への参加を巡る立憲政友会の分裂に遡ります。

沿革

立憲政友会を離党した議員たちが、新たな政治勢力として結集しました。彼らはまず、小会派である政友倶楽部を結成しました。このグループは16名の議員で構成されていました。その後、同じく小会派であった亦楽会（21名）と合同し、新党を結成するに至りました。当初の名称は亦政会（えきせいかい）でしたが、1913年12月24日に「中正会」と改称されました。

中正会の主なメンバーとしては、尾崎行雄、竹越与三郎、花井卓蔵、早速整爾、岩下清周、田川大吉郎、大竹貫一、阿由葉鎗三郎らが挙げられます。彼らは、当時の政治情勢の中で独自の立場を打ち出そうとしました。

その後、中正会は第2次大隈内閣の与党となり、尾崎行雄が司法大臣として入閣するなど、政治的な影響力を強めました。第12回衆議院議員総選挙では33名の当選者を出すなど、一定の勢力を誇りました。

しかし、1916年10月10日に憲政会が結成されると、中正会の大部分がこれに参加することとなり、同年10月20日に中正会は解散しました。短期間ではありましたが、大正時代の政治史において一定の役割を果たした政党と言えるでしょう。

中正会の活動は、大正デモクラシーの時代における政党政治の一側面を示すものとして、歴史的な意義を持っています。その結成から解散までの過程は、当時の政治状況や勢力関係を理解する上で重要な要素となります。

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