中田商会

中田商会株式会社：地域を繋ぐバス事業者

中田商会株式会社は、埼玉県幸手市に本社を構え、「中田観光バス」の名称で親しまれているバス会社です。貸切バスや特定バスの運行のほか、一般路線バスやコミュニティバスの運行を通じて、地域住民の生活を支えています。

概要

創業者である中田博三氏は、西武バスでの8年間の勤務経験を活かし、「地域活性化に貢献したい」という強い思いから独立。1984年3月24日に中田商会株式会社を設立しました。

事業内容は多岐にわたり、バス事業だけでなく、自動車整備業、自動車販売・カーリース業、車両運行管理請負業、損害保険代理店（自動車保険）なども手掛けています。また、幸手市には旅行代理店「たび旅ランド」を出店し、JTB総合提携店として地域住民の旅行ニーズにも応えています。

路線バス（コミュニティバスを含む）の運行エリアは、埼玉県幸手市と久喜市です。貸切バスの営業所は、本社のある幸手市と、隣接する茨城県猿島郡に設置されています。

一般路線バスとしては、久喜市にあるJR東鷲宮駅西口とアリオ鷲宮を結ぶ路線を運行しています。かつては東鷲宮駅東口を発着するコミュニティセンター路線や、東武日光線幸手駅への乗り入れもありましたが、現在は休止されています。

コミュニティバスは、幸手市からの委託を受け「幸手市内循環バス」を運行しています。以前は宮代町からの委託で「宮代町町内循環バス」も運行していましたが、2023年3月をもって運行を終了しました。

事業所

本社：埼玉県幸手市権現堂148-1
茨城営業所：茨城県猿島郡境町伏木504-1
JTB総合提携店「たび旅ランド」：埼玉県幸手市上高野764 エムズタウン幸手西館

沿革

1984年3月24日：会社設立
2010年2月：ボートピア栗橋のオープンに伴い、無料送迎バスの運行を開始
2011年4月：路線バス「幸手 - 鷲宮駅東口路線」を運行開始
2011年11月30日：「幸手 - 鷲宮駅東口路線」を運休
2012年11月：路線バス「アリオ鷲宮路線」を運行開始
2019年10月1日：消費税増税に伴い、一般路線バスの運賃を改定
2021年9月30日：東鷲宮 - コミュニティセンター路線を休止
2022年1月4日：幸手市内循環バス（2代）の運行受託を開始
2023年3月31日：宮代町町内循環バスの受託を終了

運賃・乗車券類

現行路線は均一運賃で前払い制です。未就学児は運賃無料。障害者割引運賃は、各種障害者手帳の提示により、本人と付添者に適用されます。定期券は発売されていません。

現行路線

一般路線バス

アリオ鷲宮路線：東鷲宮駅西口 - アリオ鷲宮イトーヨーカドー

コミュニティバス

幸手市内循環バス

休廃止路線

一般路線バス

幸手 - 鷲宮駅東口路線
東鷲宮 - コミュニティセンター路線

コミュニティバス

宮代町町内循環バス

特定バス事業

ボートピア栗橋 シャトルバス：JR宇都宮線栗橋駅、東武日光線南栗橋駅からボートピア栗橋への無料送迎バスを運行
企業送迎：凸版印刷などの企業送迎バス、春日部市の福祉施設送迎バス、幼稚園スクールバスの運行を受託

車両

車両の標準塗装はピンク色で、中田観光バスのイニシャル「NKB」のロゴが描かれています。

貸切車

大型車：いすゞ・ガーラ（2代目）
中型車：日野・セレガ（2代目ショート）、日野・セレガFC、三菱ふそう・エアロバスMM
小型車：三菱ふそう・エアロミディMJ

などが在籍しています。

路線車

* 三菱ふそう・ローザ（方向幕なし）

アリオ鷲宮線の車両には、アリオのキャラクター「アリくんとリオちゃん」を描いた青基調の専用ラッピングが施されています。一般路線バスでは、ピンク色の標準塗装車が使用されていました。宮代町町内循環バスでは、白地に町内の小・中学生によるデザインのラッピングを施した専用車両が使用されていました。

特定車

ボートピア栗橋シャトルバスでは、水色基調の専用ラッピング車両が充当されます。貸切登録のいすゞ・ジャーニーJ（日野・リエッセのOEM車）を使用しています。

中田商会株式会社は、地域に密着したバス事業者として、これからも地域住民の生活を支え続けていくことでしょう。

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