中町通

中町通

概要

兵庫県神戸市中央区に位置する中町通は、活気ある商業地域として知られています。神戸高速鉄道高速神戸駅周辺に広がり、オフィスビル、商店、住宅が混在する近代的な街並みが特徴です。国道28号の南側に位置し、周辺地域と道路で接続されています。多聞通、相生町、古湊通といった地域と隣接し、神戸市の発展を象徴するエリアの一つと言えるでしょう。

地理と周辺環境

中町通は、中央区の南西部に位置しています。北西には国道428号（有馬街道）、東には多聞通、北東には相生町、南東には古湊通、南西には兵庫区新開地、そして国道428号の西側には兵庫区西多聞通と隣接しています。神戸高速鉄道高速神戸駅が近くにあるため、交通アクセスが非常に便利です。商業地域として発展しており、多くの企業や商店が営業しています。また、住宅も存在し、オフィスと生活空間が共存するエリアとなっています。

歴史

中町通の歴史は、鉄道建設に深く関わっています。明治時代、鉄道敷設に伴い、福原町や相生町などの住民が移転することになり、その移転先として兵庫と神戸の中間にあった坂本村南部（仲町部）に市街地が造成されました。これが中町通の始まりです。

その後、神戸市の行政区域の変更に伴い、神戸区、湊東区、生田区を経て、昭和55年（1980年）から中央区に所属することとなりました。町名は、仲町部の中でも多聞通と相生町の大路（西国街道）に挟まれた位置にあることに由来しています。初期には「兵庫中町通」と呼ばれていましたが、後に「中町通」へと統一されました。町域も変遷を経て、当初は六丁目までありましたが、現在は二丁目から四丁目となっています。

沿革

中町通の沿革を、重要な出来事を中心に見ていきましょう。

明治4年（1871年）： 仲町部の市街地造成が開始されました。
明治5年（1872年）： 新町名として「中町通」が命名されました。
明治6年（1873年）： 11月に市街地造成工事が完了しました。
明治7年（1874年）： 坂本村、宇治野村、兵庫町の一部が編入されました。
明治12年（1879年）： 仲町戸長役場が設置され、後に上橘通四丁目に移転しました。
昭和20年（1945年）： 五丁目と六丁目が兵庫区中町西通一丁目と二丁目となり、中町通は四丁目までとなりました。
昭和43年（1968年）： 神戸高速鉄道が開業し、高速神戸駅が設置されました。これは中町通の交通利便性を大きく向上させました。
昭和55年（1980年）： 一丁目が周辺地域に編入され、現在の二丁目から四丁目の区域となりました。

人口

中町通の人口は、時代とともに変化しています。国勢調査のデータによると、平成17年（2005年）には世帯数237世帯、人口423人でした。昭和63年（1988年）には世帯数177世帯、人口404人、昭和35年（1960年）には世帯数145世帯、人口603人でした。明治時代には、さらに多くの人々が居住していました。

施設

中町通には、様々な施設があります。代表的な施設としては、チサンホテル神戸や日本生命神戸駅前ビルなどが挙げられます。

参考文献

神戸史学会 編『神戸の町名 改訂版』神戸新聞総合出版センター、2007年
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 竹内理三 編『角川日本地名大辞典 28 兵庫県』角川書店、1988年

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