丸茂邦則

丸茂 邦則 (まるも くになり)

概要

丸茂邦則は1891年10月2日に長野県で生まれ、1985年6月24日に逝去した日本の海軍軍人であり、その最終階級は海軍中将に達しました。彼の海軍での長いキャリアは、日本の海軍の変遷とともに歩んできたものであり、多様な任務と責任を担いました。

経歴

丸茂は1912年7月に海軍兵学校の40期生として卒業し、翌年の12月に少尉に任官しました。初任務は「三笠」への乗組みでした。その後の彼は、海軍砲術学校や水雷学校で技術を磨きました。第一次世界大戦中は、第二特務艦隊に所属し、地中海において連合国艦船の護衛任務をおこなったことが知られています。

1918年12月には「利根」の分隊長に就任し、1920年には「比叡」の分隊長となりました。その後も「沖風」「太刀風」といった艦艇の砲術長や副砲長を歴任し、1924年には海軍少佐に昇進して海兵教官兼監事としての役割を担いました。

さらに、1927年には「八雲」の副砲長をなど、様々な艦艇での指導的役割を果たしながら、1929年には海軍中佐に昇進します。続く数年間は主に教育局員や艦艇の艦長として活躍し、1933年には海軍大佐に昇進し、その後は欧米各国への出張も経験しました。

1934年には横須賀海軍航空隊の教官に就任し、次第に高位の役職へとキャリアを伸ばしていきました。1939年には海軍少将に昇進し、軍令部出仕、第4艦隊司令部付となります。

1941年12月、彼は第18戦隊の司令官に就任し、太平洋戦争の勃発を迎えました。この時期、ウェーク島の戦いや珊瑚海海戦など、多くの戦闘に参加し奮闘します。1942年6月には舞鶴鎮守府付となり、同年9月には横須賀警備隊司令官と横須賀第1海兵団長を兼任する役職へと就任しました。

その後も在満州国大使館附武官や艦政本部造船造兵監督官などを経て、1943年には海軍中将に進任しました。1945年7月には新たに在満州国大使館附武官としての役割を担うなど、戦争末期まで活躍を続けました。彼は1947年7月に復員しましたが、翌年の1948年には公職追放の仮指定を受けることになります。

栄典

彼の軍歴の中で、多くの栄典も受けており、以下のような昇進歴があります。

• - 1914年1月30日 - 正八位
• - 1916年1月21日 - 従七位
• - 1919年1月10日 - 正七位
• - 1929年6月1日 - 正六位

参考文献

• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』 芙蓉書房出版、1981年。
• - 福川秀樹『日本海軍将官辞典』 芙蓉書房出版、2000年。
• - 海軍歴史保存会編『日本海軍史』第9巻、発売:第一法規出版、1995年。

丸茂邦則は日本の海軍史に名を残す人物であり、彼のキャリアは多くの挑戦や業績に満ちたものでした。

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