亀浦駅

亀浦駅：釜山の交通の要衝

釜山広域市北区亀浦洞に位置する亀浦駅は、韓国鉄道公社（KORAIL）と釜山交通公社が運営する、重要な交通拠点です。京釜線と釜山地下鉄3号線の2路線が乗り入れ、接続駅としての役割を担っています。

歴史と変遷

亀浦駅の起源は古く、1905年7月10日に開業しました。その後、1985年12月30日には現在の駅舎が完成し、地域住民の生活を支え続けてきました。しかし、1993年3月28日には列車転覆事故が発生し、安全対策の強化が課題となりました。2006年11月15日には貨物取り扱いが中止されましたが、旅客輸送は継続され、利用者の増加とともに駅の機能も進化しています。釜山地下鉄3号線が開通した2005年11月18日からは、地下鉄との接続駅としての役割も担うようになり、さらなる利便性向上に繋がっています。

駅構造とアクセス

韓国鉄道公社の亀浦駅は、島式ホーム2面4線を有する地上駅です。ホームと駅舎は跨線橋で接続され、改札口は1ヶ所、出入口は1ヶ所です。一方、釜山地下鉄3号線の亀浦駅は、相対式ホーム2面2線を有する高架駅で、フルスクリーンタイプのホームドアが設置され安全性が確保されています。改札階はホーム階の上にあり、改札口は上下ホーム別々に設置されているため、改札内でのホーム間の移動はできません。改札外には洛東江を一望できる展望デッキが設けられており、無料で使用できる望遠鏡も設置されているなど、快適な待ち時間を提供しています。出入口は2ヶ所あります。

乗り入れ路線

韓国鉄道公社（KORAIL）の京釜線には、KTX、ITX-セマウル、ムグンファ号、そして南道海洋観光列車（S-train）など様々な列車が乗り入れています。KTXやITX-セマウルは高速鉄道として、ムグンファ号は在来線特急として、S-trainは観光列車として、それぞれ異なるニーズに対応しています。これらの路線は、慶北線、東海線、慶全線にも直通しており、釜山から広範囲へのアクセスを可能にしています。

駅周辺とアクセス

韓国鉄道公社の駅前には道路に面した広場があり、釜山地下鉄3号線との乗り換えには道路を跨ぐ歩道橋が設置されています。駅周辺には、アジア劇場、釜山亀浦洞郵便局、亀浦1・2洞住民センター、カラム中学校、真如寺、そして洛東江などがあります。釜山北部警察署も近隣に位置し、安全面も確保されています。

隣の駅

韓国鉄道公社京釜線では、上りは密陽駅、下りは釜山駅が隣接しています。ムグンファ号の場合は、上りは華明駅、下りは沙上駅となります。S-trainも同様に、上りは進永駅、下りは釜山駅です。釜山地下鉄3号線では、上りは徳川駅（313）、下りは江西区庁駅（315）が隣接しています。

まとめ

亀浦駅は、歴史と近代的な設備が融合した、釜山における重要な交通拠点です。複数の路線が乗り入れ、周辺には様々な施設が充実しており、地域住民の生活と観光客のアクセスを支えています。今後も、地域の活性化に貢献する重要な役割を担っていくでしょう。

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