五島町停留場

五島町停留場 (ごとうまちていりゅうじょう)

五島町停留場は、長崎県長崎市元船町に位置する長崎電気軌道本線の路面電車停留場です。駅番号は28で、1号系統と2号系統が停車します。

歴史

当停留場は、1915年（大正4年）に浦五島町停留場として開業しました。これは長崎電気軌道第1期線（築町 - 病院下間）の開通と同日のことです。1936年（昭和11年）に五島町停留場へと改称されました。

太平洋戦争下の1944年（昭和19年）には、急行運転の開始に伴い一時的に廃止されましたが、翌年には営業を再開しています。

年表

1915年（大正4年）11月16日：浦五島町停留場として開業
1936年（昭和11年）9月：五島町停留場に改称
1944年（昭和19年）1月：戦時下の急行運転により廃止
1945年（昭和20年）11月25日：営業再開
2003年（平成15年）6月14日：停留場を改築

構造

五島町停留場は併用軌道区間に位置し、ホームは道路上に設けられています。2つのホームが南北方向に伸びる2本の線路を挟んで向かい合わせに配置された相対式ホームの構造となっています。東側が新地中華街方面行き、西側が長崎駅前方面行きのホームであり、両ホームへは北側にある横断歩道からアクセスできます。

利用状況

長崎電気軌道の調査によると、1日の乗降客数は以下の通りです。長崎市中心部に位置する停留場ですが、利用者は比較的少なめです。

1998年 - 1,079人
2015年 - 1,100人

周辺施設

五島町停留場の周辺はオフィスビルが立ち並ぶ長崎市の中心部です。停留場のある国道202号（大波止通り）は市内の主要幹線道路となっています。

隣の長崎駅前停留場との間には、路線の開業時から軌道専用橋が架けられていましたが、1949年（昭和24年）に道路拡幅と軌道移設の際に道路との併用橋（大和橋橋梁）となりました。

国道499号
コナミスポーツクラブ長崎
テレビ長崎
東横イン長崎駅前
長崎公務員専門学校
長崎県庁舎（平成30年に江戸町より移転）

隣の停留場

長崎電気軌道

本線（■1号系統・□2号系統）

長崎駅前停留場（27） - 五島町停留場（28） - 大波止停留場（29）

参考文献

今尾恵介（監修）『日本鉄道旅行地図帳 12 九州沖縄』、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790030-2。
川島令三『四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』 第5巻 長崎・佐賀エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2013年。ISBN 978-4-06-295161-6。
田栗優一『長崎「電車」が走る街今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05987-2。
田栗優一、宮川浩一『長崎のチンチン電車』葦書房、2000年。ISBN 4-7512-0764-4。
長崎電気軌道株式会社『長崎電気軌道100年史』2016年。

関連項目

日本の鉄道駅一覧
猿猴橋町停留場

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