交易廣場

交易廣場（こうえきひろば、英語: Exchange Square）は、香港の金融街である中環（Central）に位置する、複数の高層ビルからなる複合施設です。香港証券取引所（Hong Kong Exchanges and Clearing）がその中核を担い、香港経済の中枢としての役割を果たすとともに、交通の要所としても重要な役割を果たしています。

概要

交易廣場は、香港島の北岸に位置する中環にあり、香港駅や国際金融中心（International Finance Centre）に隣接しています。この複合施設は、3棟の高層ビルと、地上部分にはバスターミナルなどの公共交通施設を備えています。3棟のビルはそれぞれ、第一座（One Exchange Square）が1985年竣工の52階建て、高さ182m、第二座（Two Exchange Square）も1985年竣工の52階建て、高さ182m、そして第三座（Three Exchange Square）は1988年竣工の32階建てで、高さ144mです。これらのビルは、著名な設計事務所パーマー&ターナー（Palmer & Turner）によって設計され、香港の不動産開発会社である香港置地（Hong Kong Land Limited）によって所有および管理されています。

交易廣場の中核施設であり、名称の由来ともなっている香港証券取引所は、現在香港で唯一の証券取引所です。東京証券取引所などと並び、アジアを代表する取引所として、国際的な金融市場において重要な役割を果たしています。この証券取引所の存在が、交易廣場を金融都市香港を象徴する建造物として際立たせています。

高層部分は主にオフィスとして利用されており、低層部分にはショッピングモールなどの商業施設も併設されています。また、交易廣場第一期には、在香港日本国総領事館をはじめ、在香港カナダ総領事館などの各国外交機関も入居しており、国際的な拠点としての側面も持ち合わせています。

周辺施設と交通

交易廣場は、周辺の国際金融中心やジャーディン・ハウス（怡和大廈：Jardine House）、香港郵政総局（Hong Kong General Post Office）、遮打大廈（Charter House）などと、中環の歩行者用デッキ（中區行人天橋系統）で接続されており、中環地区の主要施設とのアクセスが非常に便利です。

交易廣場が位置する中環は、香港の中心地区であり、交通の要所でもあります。そのため、交易廣場は交通インフラの重要な一部を担っており、中環行きの多くの路線バスが、この施設の地上部分にあるバスターミナルを発着します。2006年5月には、香港証券取引所に関する博物館施設である香港証券取引所展覧館（Exchange Exhibition Hall）が開設され、一般公開されています。

交易廣場周辺には、MTR香港駅、MTR中環駅、中環フェリー埠頭などの交通施設が集まっており、MTR機場快線や東涌線、港島線、荃湾線など、様々な路線へのアクセスが可能です。また、香港トラムやスターフェリー、離島行きのフェリーなども利用でき、香港各地への移動に便利です。

周辺施設としては、香港特別行政区立法評議会議事堂、香港上海銀行香港本店、スタンダード・チャータード銀行、恒生銀行本店、ジャーディン・ハウス、国際金融中心、大会堂、香港郵政総局、太子大廈、ザ・センター、遮打大廈、マンダリン・オリエンタル香港、歴山大廈などがあります。

関連項目

香港関係記事の一覧
香港
超高層ビル

外部リンク

Exchange Square
emporis : Exchange Square
Skyscraper.com : 1 Exchange Square
Skyscraper.com : 2 Exchange Square
Skyscraper.com : 3 Exchange Square
* 香港証券取引所

交易廣場は、香港の金融と交通の中心地としての役割を担い、その存在は香港のランドマークの一つとして、国際的にも広く知られています。

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