京成バス千葉ウエスト鎌ヶ谷営業所

概要

京成バス千葉ウエスト鎌ヶ谷営業所は、千葉県鎌ケ谷市鎌ケ谷に位置するバス事業所です。かつては船橋新京成バス株式会社鎌ヶ谷営業所として運営されていました。主に千葉県鎌ケ谷市や船橋市、千葉ニュータウンの西部を運行区域とし、JR総武線・東武アーバンパークラインの船橋駅北口、新京成線・東葉高速線・北総線が乗り入れる北習志野駅、そして新京成線（現：京成松戸線）の鎌ヶ谷大仏駅（停留所名は鎌ヶ谷大仏）を主要なターミナルとしています。これらの駅を中心に、地域住民の生活を支える一般路線バス事業を展開しており、そのほかにも貸切バス事業や、鎌ケ谷市、白井市からの委託によるコミュニティバスの運行も手掛けています。
営業所の敷地は鎌ヶ谷大仏駅に隣接しており、運行エリアが広範囲に及ぶため、複数の場所に車両の待機や乗務員の休憩が可能な施設（操車場、折返場、乗務員休憩所）を設けて効率的な運行を行っています。

沿革

当営業所の歴史は、親会社である新京成電鉄のバス事業に遡ります。2003年 10月1日、新京成電鉄はバス事業を地域ごとに分社化し、旧鎌ヶ谷営業所のエリアを担う会社として船橋新京成バス株式会社が設立され、営業を開始しました。これに先立つ2003年 4月28日には会社自体が設立されています。
また、当営業所の運営エリアには、かつて船橋グリーンハイツと船橋駅を結ぶ路線を運行していた船橋バス株式会社の区域も含まれます。船橋バスは、団地開発元の要請と新京成電鉄の協力によって1979年に設立された会社でしたが、2007年 10月1日付で新京成電鉄に吸収合併され、そのバス事業（路線と車両）は船橋新京成バスが引き継ぎました。
さらに、新京成電鉄のバス事業分社化時に設立された習志野新京成バスも、2014年 4月16日付で船橋新京成バスに吸収合併され、船橋新京成バスの習志野営業所となりました。
そして、2025年 4月1日には、京成グループにおけるバス事業の再編が実施されました。これにより、船橋新京成バスは松戸新京成バスや京成トランジットバス、東京ベイシティ交通などと共に京成電鉄バスホールディングス傘下の新会社へ移行し、京成バス千葉ウエストとなりました。これに伴い、船橋新京成バス鎌ヶ谷営業所は京成バス千葉ウエスト鎌ヶ谷営業所と名称を変更しました。なお、船橋新京成バスの習志野営業所は、この再編により京成バスシステムなどと統合され、京成バス千葉セントラルの習志野西営業所となったため、鎌ヶ谷営業所とは別の運営会社となりました。

主な運行路線

当営業所が管轄する一般路線バスは、船橋市北部から鎌ケ谷市、白井市方面にかけて多岐にわたります。主要ターミナルである船橋駅北口、北習志野駅、鎌ヶ谷大仏駅を発着する路線を中心に運行されています。
古くからの基幹路線である鎌ヶ谷線は船橋駅北口と鎌ヶ谷大仏を結び、地域の重要な幹線となっています。小室線は船橋駅北口から三咲駅を経由し、北総鉄道の小室駅まで運行する長距離路線です。金杉台線や夏見線は、船橋駅北口から夏見台団地や金杉台団地方面への輸送を担っています。
旧船橋バスから引き継いだ船橋グリーンハイツ線は、船橋駅北口や東船橋駅と船橋グリーンハイツを結び、団地住民の生活を支えています。
北習志野駅からは、豊富方面へ向かう古和釜線、高根公団駅方面の高根公団線、大穴地区を走る海老ヶ作線などが運行されています。また、船橋駅北西部の地域輸送を担う山手ループ線（旧称：建鉄線）、千葉ニュータウン内の西白井線、狭隘区間を小型車で運行する鎌ヶ谷グリーンハイツ線や井草線、東武鎌ヶ谷駅を起点とするパークサイド鎌ヶ谷線など、地域特性に応じた様々な路線があります。
このほか、船橋市内での公共交通サービス実証実験を経て本格運行となった八木が谷線や丸山循環線、都心とを結ぶ深夜急行バス、プロ野球開催時などの不定期路線バスも運行しています。
白井市の「ナッシー号」や鎌ケ谷市のコミュニティバス「ききょう号」南線など、自治体からの委託を受けて運行する路線もあります。

廃止路線

過去には、京成バス市川営業所との共同運行路線であった船橋行田線や、船橋市による実証実験路線の一部などが廃止されています。

運賃制度

運賃収受方法は時代の変化と共に変遷しました。かつては一部路線を除き前乗り前払い方式でしたが、バス共通カード導入やICカード普及などを経て、2011年3月20日からは一般的な中乗り運賃後払い方式に統一されました。PASMOをはじめとする交通系ICカードが利用可能です。

車両

営業所開設当初はUDトラックス（旧：日産ディーゼル）製の車両が中心でしたが、UDトラックスのバス製造撤退後は三菱ふそう製やいすゞ自動車製の車両が導入されるようになりました。大型車、中型車、小型車と多様な車種構成を持ち、路線の特性に合わせて使い分けられています。旧船橋バスから引き継いだ車両も一部で活躍していましたが、順次置き換えが進み、2024年には全て引退しました。コミュニティバスや特定の狭隘路線向けには、小型車両が専用塗装や愛称付きで導入された例もあります。深夜急行バスには京成バスからの譲渡車も使用されています。特定の企業からの委託を受けて、一般路線車が特定輸送に使用されることもあります。車両には固有の車番が付与されており、所属営業所や車種によって区分されています。
サイズなどを示す区分がなされています。
設けられています。
京成バス千葉ウエスト鎌ヶ谷営業所は、地域の公共交通機関として、今日も多くの利用者の移動を支えています。

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