仲小路廉

仲小路 廉（なかしょうじ れん）

仲小路廉は、1866年7月3日（慶応2年8月12日）に周防国徳山藩（現在の山口県）で生まれました。彼の父は、藩の下士である仲小路休量で、家族の中で二男として育ちました。教育は大阪府立中学校を経て府立開成学校で受け、その後1887年には高等文官試験の司法科の前身である判事検事登用試験に合格し、司法の道に進みました。

キャリア初期には東京控訴院の検事や司法省の参事官を務め、さらには行政裁判所評定官として法律の専門家としての基盤を築きました。その後、逓信省に転職し、大臣官房長を経て、内務省では土木局長や警保局長などの重要な役職を務めました。特に1910年には逓信次官に就任し、官僚としての頂点に達しました。

1911年に貴族院の勅選議員に任命され、翌年には第3次桂内閣において農商務大臣として初入閣を果たしました。残念ながら、この内閣は短命に終わってしまいましたが、1916年には寺内内閣で再び農商務大臣に就任し、約2年間この地位を保持しました。

1923年9月26日には枢密顧問官に任命され、同年10月には貴族院議員を辞任しました。その後、彼は1924年1月17日に脳溢血により57歳の若さでこの世を去ります。彼の墓所は青山霊園にあり、その場所は多くの人々に訪れられています。

栄典や位階

仲小路廉はその功績により多くの栄典を受けています。1924年1月18日には正三位に叙され、勲章では1906年4月1日に勲三等旭日中綬章、明治三十七八年従軍記章を受け取りました。また、1920年11月1日には勲一等瑞宝章を、同年1月18日には帝都復興記念章と旭日大綬章を授与されました。

家族

家庭面では、仲小路廉の二男である仲小路彰は著名な歴史哲学者として知られています。また、兄には判事の仲小路市三がいます。仲小路廉の家系は、法律や学問に関して優れた業績を残したことで知られています。

結語

仲小路廉は、明治から大正時代にかけての日本において、官僚としてだけでなく政治家としても大きな影響を持った人物でした。彼の業績は、今日の日本の法律や政治の基礎を築く上で大きな役割を果たしました。彼の生涯は、日本近代史における重要な一ページを飾るものといえるでしょう。

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